散歩・お出かけ

2-13)  山 栗

軽井沢にスケジュール通りに滞在していたら台風が来て通過していったが、我が家の被害は落ち葉が増えて掃除が大変なことくらいで済んだ。
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埼玉では神社の境内で折れたイチョウの木の直撃で、銀杏拾いをしていた男性が命を落としたという報道があった。いつもはぽつぽつと落ちている木の実が、風で大量に落下していると、確かに見過ごせない気持ちにはなる。被害が出たり亡くなられた話につなげて誠に申し訳ないが、我家は台風の余波による落果で少し良い思いをした。

台風が結構な数の山栗を落としてくれた。拾い集めてみたら虫食いの無いものだけで百五十粒あった。庭に自生している山栗は実の粒が小さい上、いち時に収穫できる数が少ないので毎秋関心は抱くがそれきりになってしまう。落ちていた栗は決まってなくなるのできっと小動物が食べているのだろうと思う。

今年は滞在中にタイミングよく強風があったので大量の栗を収穫した。稀に混じっている大きいものでも親指の爪くらい。ほとんどはそれ以下のサイズであるが百五十粒もあると嬉しいものだ。ついつい拾って早速、茹で栗にした。
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小さいので鬼皮を剥いて食べることはできない。切れ目を入れ口に放り込み、実を押し出して食べるという、原始的な食べ方をせざるを得ない。これが結構旨い。

話は変わる。
今はChiが赤だしの味噌汁を作ってくれるが、こちらへ出てきた当初は、トンカツ屋へ行かないと赤だしの味噌汁が飲めなかった。
そのとんかつ屋の赤だしの具は蜆だったが、これがまたダシは出るが具の役割は果たせない極小サイズだった。言ってみれば具は【蜆の殻】。それをつまみ上げ具をほじって食べていたことを思い出した。割り箸ではうまくつまみ出せないので吸って食べるよりしょうがない。まことにいじましい姿ではある。

我が家の林の山栗はそれに匹敵するくらいのサイズだ。赤だしの蜆を思い出しながら極小の山栗をモグモグしていると、今年は森の小動物に悪いことをしてしまったような気分がした。
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by ikuohasegawa | 2009-10-15 05:33 | 散歩・お出かけ | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


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