匠と呼ばれる建築家が着工する場面に移る前に、ナレーターが口にする決め台詞。
期待は一挙に盛り上がる
番組で建築家のことをいう「匠」や、ナレーターの「なんということでしょう!」という驚きの表現などが日常会話で使われるようになったし、何年か前には『ビフォーアフター』というのは流行語大賞にノミネートされていたように記憶している。この番組、我家では結構面白く見ている。
しかし「何をたくらんでいるのでしょうか」が聞こえてくるたびに、私は違和感を覚えてしょうがない。
たくらむ と言う言葉が私の中ではどうしても善行と結びつかないのだ。
「ボランティア活動をたくらむ」などとは私は言わない。
夫婦旅をたくらむとは言わない、たくらむのは不倫旅行だろう。
献血をたくらむ?それは赤十字ではなく吸血鬼だ。
たくらむのは結婚よりは結婚詐欺。練炭・睡眠薬の世界だ。
世界平和人類救済をたくらむというよりは、世界戦争人類破滅をたくらむだ。
水戸黄門では無く、悪代官と越後屋が 「何をたくらんでいるのじゃ、お主も悪じゃなー」
たくらむのはオバマさんでは無く、金〇日が似合う。※金 〇 日は 金 土 日 ではない。〇には『正』がはいる。
新明解・第二版では「たくらむ」=悪事を計画する としか記していない。やっぱりね。
新明解・第六版は「たくらむ」を次のように記している。
意味②のように施主に有利な計画をたてると解釈すれば、あながち誤用ではないのかもしれない。しかし、有利な計画といっても建築コストを下げる事をたくらみとは言わない。隣家との諍いを自分の施主が一方的有利になるように‘たくらんで’いるように聞こえる。やはり、たくらむという言葉に良いイメージはない。
放送局たるものは人口に膾炙している言葉の解釈を採用すべきである。
待てよ、今は良いアイデアをたくらむという使い方が人口に膾炙している?
そうだとしたら朝日TV、あんた達のせいだ。
大改造!!劇的ビフォーアフター