大地震で倒壊の恐れがあるとして、全国の自治体が着工予定だった公立小中学校など約5000棟の耐震化工事について、文部科学省の関連予算が2800棟に相当する約63%削減されたことがわかった。学校の耐震化は国が最大3分の2を補助してきたが、鳩山政権が掲げた「高校授業料の無償化」で約3933億円の予算が必要となり、しわ寄せを受ける形になった。
わが子が小中学生であれば「ナニを考えているのだ」ということだろうし、我が子が高校生であれば「ラッキー」という事になる。
自身の高校授業料は全額親の負担だった身であるし、高校生・小中学生の係累もいない私から、公正なひと言。
【この政権は安全より票を選んだ=参議院戦の票につながる人気取りを優先した】
直接の負担が減るのは誰でも嬉しい。高校授業料の無償化は当事者にすれば嬉しいこと間違いない。嬉しさが直接的であるから。
スーパーのIYドーは値引きではなく、手間ひまをかけてその額を現金で返すセールをやるが、これも嬉しさ・お得がより直接的であると計算しての事。
私は生来の列嫌いの上、列に並んで現金を貰うのは屈辱だと思うので、「小賢しい策」に乗ってなるものかと絶対に買い物に行かないが、IYドーでは時々やっているところをみると人気があるようだ。
そうだ、高校生の親に並んでもらい現金を渡したらモット有難味が出るかもしれないよ、鳩山さん。
10何万円もくれるなら私だって並ぶ。屈辱なんて感じない。
感謝もするし、高校生二人分20数万円頂いたら投票もする。
一方、不測の事態に備える支出は、まさかの時しか効果を発揮しないのだから、平時は有難味が極めて薄い。そういう意味で小中学校の耐震化工事は直接の恩恵や嬉しさを感じる人は少ない。
おまけに、前政権からの継続事業であるし、マニュフェストにも書いていない。だから民主党は大幅削減したのだ。と言われてもしょうがない。
人口約1億人の我国の自衛隊員は25万人程度。人口約2,300万人の北朝鮮には、機密だからハッキリしないが軍人が120万~300万人もいるという。一説によると軍人は現政権の支持母体として維持している。そのため一般人に比較して手厚い待遇・特権・食料を付与してているそうだ。
何か似てる。かの国は支持基盤を維持するために政権の耐震工事はしても小中学校の耐震化工事は後回しにするだろう。
さらに、今後は耐震化工事の優先配分する施設の選定をするのだが、陳情の窓口は民主党幹事長室に一本化している。ここの覚えが悪いと児童生徒の安全を担保できぬことになりはせぬかと心配になる。まさか自民党推薦の首長のところは後・・・・。
支持者には手厚くというか、手厚くするから支持しろという手法はそっくりだ。
小中学校の耐震化工事が優先だろう。それともコンクリートだから駄目かい。
受益者負担で素直に払っているものまで無料化無料化で突き進むのは変。
無料化は消費税論議の時までとっておかなきゃ。