現在使われているいる言葉にもその名残があるという。
機嫌が悪くなりやすい赤ちゃんや、じっくり眠らずいつもグズルのは「疳の虫」
「ふさぎの虫」ゆううつ(の原因をなすといわれる虫)
「虫の居所が悪い」(機嫌が悪く、ささいな事にもすぐ怒る)
「虫が好かない」(何となく気に食わない)
「虫がいい」(自分に好都合なようにばかり考える態度)
「虫が知らせる」(何となく予感がする)
「腹の虫がおさまらない」(腹立たしくて我慢できない)
当時の医学書で病の虫が描き分けられているのを見つけた。これが実に面白い。Chiにも見せた。
デザインが面白い・・・という会話になると思ったら、「この虫がいるんじゃない。元々セッカチなのに、このところ前にも増して気短かになり堪え性がなくなってきているような気がする。すぐに『もう、いい』って言うよ」
問診抜きでいきなり診断されてしまった。
「そういう話じゃない。もう、いい」
どうやら私には「腰痛(こしいた)の虫」のほか「肝積(かんしゃく)の虫」が取り付いているようだ。
汗の虫(あせのむし) 腎冷の虫(じんれいのむし)
大酒の虫(おおざけのむし) ソリの肝虫(そりのかんちゅう)
陰虫(かげむし) 頓死の肝虫(とんしのかんむし)
笠虫(かさむし) 昼寝の虫(ひるねのむし)
噛み寸白(かみすばく) 腸の虫(はらわたのむし)
クツチの虫(くつちのむし) 悩みの虫(なやみのむし)
気絶の肝虫(きぜつのかんちゅう) 肺虫(はいむし)
胸虫(むねむし) 風邪の虫(かぜのむし)
欠伸の虫(あくびのむし) 腹痛の虫(はらいたのむし)
黒虫(くろむし) 由虫(ゆうちゅう)
腰痛の虫(こしいたのむし) 脾臓の笠虫(ひぞうのかさむし)
腰抜の虫(こしぬけのむし) 脾臓の虫(ひぞうのむし)
耳虫(みみむし) 蟯虫(ぎょうちゅう)
腎臓のヒゲ虫(じんぞうのひげむし) 霍乱の虫(かくらんのむし)