本文と表紙をつないでいる見返しをカッターナイフの刃先を使い少しずつ剥がす。取っ掛かりができたら刃では無い方を使う。材料を切るといけないので殆んどはこちら側で剥がしていく。
表紙の折り返しと背に貼った寒冷紗が見えてきた。
折り返しを剥がして芯のボール紙を確認。3mm厚。全て採寸した後、復元。
豆本サイズの締め具があった。
元は篆刻用の道具だから印材を固定する三角の窪みがある。ひっくり返して使ってみたが具合が良い。
そういえば、篆刻セットは10年近く前にS水さんから頂いた物。黙っていたが実は今回初使用。
私にはやりたい気持ちはあるが手の出ないものが二つある。それは篆刻と陶芸。
鑿とハンマーで石を割り刻むのではなく、中途半端な硬さの印材を刃物で引掻くのがいけない。背中がゾクゾクするあの引掻き音を発しそうで手が出ない。 ウオーーッ 寒。 薄着でいる訳ではない。 こう書いているだけで背中に感じてしまうのだ。
篆刻は音のしない消しゴムに限る。
陶芸の方は、捏ねる手や指に粘土がまとわり付くあのニュルルッとした感触を想像してしまい手が出ない。MZ田氏がそうではないと言っても、誤解していると言ってもお断りする。
小麦粉を捏ねることはできるので出来なくはないと思うが・・・・・。
話を戻すが、話を戻しても『豆本の寸法表ができた』で、おしまい。