某店Aの蛤は特売品だったが殻の内側すぐにまでの身があって、ぷりぷりしていて蛤鍋に大満足。
某店Bの蛤は同じく特売品だったが貝殻の割りに身が小さい。
旅館の大広間で一人きりで夕食を食べている旅人か、家移りしたばかりのヤドカリ状態。まことに遺憾である。
実はこのところ我家では蛤鍋がしばしば登場する。
昆布だしをとり酒を足す。白菜をいっぱい入れて上に蛤を並べ、ふたをして一吹きして蛤が開けばOK。
きちんとした蛤なら身のぷりぷりが美味いし、白菜が蛤のだしを吸って実に美味い。蛤の上品な旨味を生かすため具は白菜だけがお気に入り。これの雑炊は食べすぎてしまう。
話しを本筋に戻す。
その蛤鍋をつつきながら 「蛤という漢字は何故 虫偏?」という話題になり宿題となった。
蛤は貝だからといって貝偏ではない。蜆・牡蠣・栄螺も虫偏だが鮑(あわび)は魚偏だし、
何故、虫偏なのだろう。 さらに「虹も虫偏」が宿題に追加された。
※貝は漢字の世界では貨幣としての貝として使われることが多いようだ。
虫の名が虫偏なのは至極当然。 蜂・蝗・蝉・蝶・虻・蝿・蟻・・・・。
意識して思い浮かべると、くだんの蛤をはじめ蛸・蝙蝠・蝸牛・蛇・蝮・蛙・蟹と、虫でないのに虫が使われている漢字が結構ある。
漢和辞典によるとごく普通に
【蛤】 はまぐり・遠浅の海岸の砂中にすむ貝。 虫+合。 音符の合はあうの意味。二枚の貝があわさる、はまぐりの意味を表す。
普通すぎて疑問の解明にならない。しかし、桃の節句に蛤のお吸い物の由来は見えてきた。合はあうの意味。二枚の貝があわさる=良縁に恵まれる。親心だ。
それではというので次に【虫】をひいた。
知っているのは昆虫を指す【虫】 しかし、②動物の総称 とある。その上で、羽虫=鳥 毛虫=獣 甲虫=亀の類 鱗虫=魚類 裸虫=人類なのだ。
だったら、貝も虫。浜にいる栗のような形の貝に「はまぐり」と名を付け、虫偏+合と象形したのも何となく分るような気がする。
さらに【虹】の虫は、竜・へび でした。
Chi、宿題の解答はこんなものでどうでしょうか。
※昨日の訪問者は199名だった。 惜しい、あと1名。