言葉

2-388) 句 読 点

句読点の句点は「。」で、読点は「、」
句点は文の終わりにうてばよいので問題は無い。しかし読点は結構厄介で、こんな駄文の書き散らしでさえ悩む。
係り・受けが明確でありさえすれば長文でも解りづらいということは無いので、私は係り受けが分かりにくい場合に読点をうつようにしている。有名な例文でおさらい。

A:美しい日本の私
B:美しい日本の、私
C:美しい、日本の私

A :美しいのは日本なのか私なのか解りにくい。
B :美しいのは日本だ。係りと受けがハッキリする。
C :美しいも日本のも私に係っていくが、こういう場合は語順を換えて「日本の美しい私」とすることも出来る。

題名と作者は伏せるが、やたら「 、」がうたれ読んでいて違和感のある小説を読んでいる。
これでは「鞠と殿様」じゃ無いか。
『てん(テン)てん、てん、まり、てん、手まり、てん、てん、手まりの、手が、それて・・・・』と茶化したくなる。

読みづらいだけなら未だしも読み返さなくては解らない文章が時々出てくるのがいけない。

・・・娘瑠璃が(男装の若武者として)堀田季之助と名乗っていた・・・? ナンじゃこりゃ!堀田季之助は季蔵のことだったのに。そこで思考というか流れが中断され不快である。
の中がその行。
2-388) 句 読 点_d0092767_135912.jpg

紛らわしいからそこには読点を打たないで『堀田季之助と名乗っていた相思相愛の季蔵』と続けておくれ。
先の例文でいえば
『美しい日本の私』
これでは係り・受けの関係が直に解らない。

写真は「 、」が少ない頁である。見開き2頁で50以上の「 、」がある箇所もある。
作者にも責任はあるが編集部の校閲が甘い。

天に唾することにならなければ良いがと念じつつ「以て他山の石となす」と締めくくっておく。
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by ikuohasegawa | 2011-01-06 05:31 | 言葉 | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa