2-445) 手に斧

先生「ジョージワシントンの父親は、ジョージ少年が桜の木を切り倒したとき、なぜ、許したのでしょう?」

生徒「少年がまだ手に斧を持っていたからです」

松田道夫『ジョークのたのしみ』・・・・・読売・編集手帳から引用

手直しに来ていたクロス屋のおにいちゃんから「仕上がりが気に入らないので、この面全部を貼り直させて下さい」と殊勝な申し出があった。
私が手に斧を持っていたからではない。
2-445) 手に斧_d0092767_19141676.jpg

既に、はがし始めていたから私に考える余地はない。
作業は来週の水曜日9日。完成は延びるがやむを得ない。誤魔化されてしまうより何ぼか良い。

建具屋のオジサンは、前日持ち帰ってサイズ直しをしてきた例の折れ戸を、工場に作り直させると言い出した。
「これを納品するわけにはいかない」
私が手に斧を持っていたからではない。

吊った戸の一枚が「太鼓になっている」つまり、中央部が表へふくらんだ状態で飛び出していると言う。と言っても、3mm程度のことなのでOKと言いそうになったが、どうせ遅れているのだから、好きにしてくれ状態で「そうしてください」

最終盤で〝職人魂〟というと大げさだが〝職人の意地〟と言うか、いや、まだ大げさだな、〝職人の良心〟いや・・・・・・これが普通か。

普通をテーマに出来て何となく納得している。
Commented by アルチュハイマー at 2011-03-04 22:07 x
いえいえ、職人さんが殊勝にも申し出たのは、は氏が、目に、斧ならぬ剣(険)を持っていたからでしょう・・・。
Commented by ikuohasegawa at 2011-03-05 06:56
OJTの成果だと思います。
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by ikuohasegawa | 2011-03-04 05:17 | Comments(2)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa