水芭蕉の時期はとうに終わっているし、ブナの原生林が『黄金の森』になるのはもうすこし後だから「ブナの森林浴」というのは、何も無い季節外れということじゃないか。
だから入園料も半額の200円。
自然公園入口の手前3Kmにある駐車場はこんな状態。3台。
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そんなわけで奥裾花自然公園は、ほぼ貸し切りであった。
貸し切りというのは貸す方からの表現で、利用者からすれば『借り切り』だと思うが、つい貸し切りと言ってしまう。貸し方、借り方などといっていると、複式簿記の右側左側を連想するし、〝貸し切り〟は、昭和30年代の国鉄を思い起こしてしまう。
父は国鉄職員だったが、当時の国鉄は御園座を貸し切って家族慰安会を開催していたし、貸し切りというのではないが球団国鉄スワローズも経営していた。今はチャーターというのだろうが貸し切り列車で慰安行楽も催していた。
話を戻す。借り切りの自然公園は怖い。熊。
遊歩道のあちこちに設置されているフライパンを見つけると、ホッとしてカンカンカン。もう少しオマケに、カンカンと叩いてしまう。
野生動物のフンも転がっているから余計に怖い。
少し歩くと、Chiが「そろそろ、笛を吹いて。笛を」というからピーピー吹く。少し歩くと「笛をお願いします」で、ピーピー。
エー、そうなのです。一応、熊除けの笛は持参していたので役に立った。
貸し切りだから遠慮なく、ピーピーカンカン。ピーピーカンカン。
この時期の自然公園は、貸し切り、借り切りのどちらでも熊が怖い。だって、いるのは私達夫婦と熊だけだから。ピーピーカンカン。