2-684)年越し蕎麦
2011年 12月 31日
年越しそばの風習は江戸時代に定着したようだ。その由来については以下のように数多くの説がある。いずれの説にしても、来る年の良きことを願って食べる事に変わりない。
1)そばは長く伸びるので延命長寿や身代が細く長くのびるようにと願う、形からきた説。「寿命そば」「のびそば」などとも言う。場所によってはそばに限らず、 細長いものならなんでもいいという所もあります。
2)金銀細工師が散らかった金粉を集めるのにそば粉を使うために、金を集める縁起で始まったという説。そば粉は水に溶けるため、そば粉を水で練り金粉に押し付けて金粉を集め、水につけると金粉だけが底に沈むのでそば粉が使われました。
以上の2つがよくいわれている由来だ。他にも、諸説ある。来年までとっておけないので公開するが、忙しいのでここまで読めば十分だと思う。
我が家は好物のにしん蕎麦で年越し。
皆さん良いお年をお迎えください。
・鎌倉時代、博多の承天寺で年の瀬を越せない町人に「世直しそば」と言って、そば餅を振る舞った所、次の年から皆運が向いてきたため、大晦日に「運そば」を食べる習慣が生じたとする説。「運気そば」「福そば」とも言います。
・室町時代、関東三長者の一人増渕民部が毎年の大晦日に1年の無事息災を祝い「世の中にめでたいものは蕎麦の種、花咲き実り、みかどおさまる」と歌い、家人ともどもそばがきを食べたのがおこりとする三角(みかど)縁起説。そばの実が三角形をしている事と帝をかけています。
・そばは切れ易いから、旧年の労苦や災厄をきれいさっぱり切り捨てようと「縁切りそば」「年切りそば」と言う説。
・一年中の借金を打ち切る意味で「借銭切り」「勘定そば」といい、必ず残さずに食べなければいけないと言う説。縁起をかつぐ地方では太く長かれと「運どん(うどん)」を食べる所もあります。
・「本朝食鑑」に「蕎麦は気を降ろし腸を寛し、能く腸胃の滓穢積滞を練る」とあり、新陳代謝により体内を清浄にして新年を迎えるという蕎麦効能説。ネギを添えるのも、清め祓う(はらう)神官の禰宜(ねぎ)に通じるからといいます。
・ソバは少々の風雨に当たっても、翌日陽がさせばすぐ起き直ります。それにあやかって、来年こそはと、捲土重来を期して食べるという説。又、旧年を回顧し反省する「思案そば」という説。
こんなものを読んでると、蕎麦がのびちゃうぞ。