つか【束】
「束(つか)ねる」「掴(つか)む」と同語源》1 梁(はり)の上や床下などに立てる短い柱。束柱(つかばしら)。2 紙をたばねたものの厚み。また、製本したときの本の厚み。「―が出る」「―見本」
新明解は、厚み・厚さを、【面的な広がりをもつ物体が、その広がりとは垂直な方向にどれだけの長さを持つかということ】と語釈している。
定義を意識したことはないが、こういう風に言われてみると、実にそのとおりである。
横の寸法だけは、〝幅〟という距離というか長さを表す言葉があって便利である。
幅 は、新明解によると【物の横の端から端までの距離。また、長方形の短いほうの辺の長さ】とある。
その〝幅〟をPCで入力する場合は問題ないが、手書きすると、あたかも〝幅〟の略字体であるかのように〝巾〟を使ってしまうことがある。
改めて〝幅〟と〝巾〟を調べてみた。
はば【幅】
1 物の横の端から端までの距離。また、長方形の短いほうの辺の長さ。差し渡し。「―の広い肩」「机の―」「川の―」
2 声・価格などの高低の隔たり。「―のある声」「値上げの―」
3 制約の中で自由にできる、ゆとり。「規則に―をもたせる」
4 心の広さ。ゆとり。「―のある人間」
5 その領域で実力があり、発言力が大きいこと。はぶり。威勢。
【巾】キン(漢) [訓]きれ
1 布きれ。「巾着/手巾・雑巾(ぞうきん)・茶巾・布巾・三角巾」
2 布製のかぶりもの。「巾幗(きんかく)/頭巾(ずきん)」
巾は〝布〟関連だが、幅はその意味にも幅がある。
やっぱりというか、当然というか、全く別の漢字なので、手書きのときもチャンと区別して使わなくてはいけない。