重箱の隅をつつく

2-773) 猫のオリンピック

【プノンペン共同】 カンボジア国籍を取得してロンドン五輪出場を目指すタレントの猫ひろしさん(34)が男子マラソンの同国代表に決まった。カンボジア・オリンピック委員会が25日、明らかにした。五輪の陸上では、参加標準記録を突破した選手が1人もいない国・地域は、男女1人ずつがいずれかの種目に出場できる「特例」がある。 

特例に目をつけて、カンボジアならレベルが低いから、出られる可能性がある。で、国籍取得。

カンボジア・オリンピック委員会は、国籍のある選手の中から規定どおり選出したのだろうが、なんだか、スーパーで客列の短いレジへ移るようなやり方で出場するのだけど、カンボジア国民は心底納得出来るのだろうか。猫君を声援できるのだろうか。トンビならぬ猫に油揚げさらわれたような気分になる、カンボジア国民はいないのだろうか。
彼の国の国民は人がよさそうだからなー。
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〝オリンピックは参加することに意義がある〟からといって、「その手で来たか」というような手段で参加しても意義があるのだろうか。大学駅伝でケニア人学生が頑張るのとは、次元が違う話だと思う。
本来、猫君が参加することに意義を見出すのは、日本国内の予選大会に出場した時ではないのか。
「敗れて悔いがなくてもあっても、参加することに意義がある」公務員ランナーの川内君のように。
彼はカンボジアを見ていない。

国籍を取得してオリンピックを目指す選手は結構いるようで、フィギアペア競技でロシア代表としてオリンピックに出場している川口悠子選手もその一人。

彼女は、猫マラソン関連のNHK・TVで「スポーツに国境はありませんから」と答えていたが、このコメントも、うなずけない。国境がない?。少なくとも「オリンピックには国籍があります(それを越えないと出場できない)から、私は国境を越えた」と言うのが正しいと思う。
猫君は、「日本では出番がないから」というのが正しい。


ドナルド・キーンさんは、筋金入りの日本国籍を取得。
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日本文学者のドナルド・キーンさん(89)が8日、日本国籍を取得し、記者会見した。約40年間、研究・著作活動で米国と日本を行き来し、日本の永住権も取得していたが、東日本大震災後、多くの外国人が日本を離れたと知って「私は日本に行き、ずっといる。(日本を)信じます、と知らせたかった」と話した。

キーンさんは1974年から東京都北区に暮らし、同区の宣伝役「アンバサダー」を務める。戸籍名は「キーン ドナルド」、通称で「鬼怒鳴門(キーンドナルド)」という漢字名も使う。栃木県の鬼怒川と、徳島県の鳴門からとった。

なぜか、お礼を言いたくなってしまう。
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by ikuohasegawa | 2012-03-27 05:50 | 重箱の隅をつつく | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa