2-947)次ぎは俺の番だ
2012年 10月 18日
経済的格差や独裁政権による統制、政治参加の制限等に対する民衆の不満の高まりがその背景にあり、かつてないスピードで国境を越えて民主化運動が拡大していった。
しかし、「アラブの春」により独裁政権を倒した国が、民主的な国家になったかというと、そうではない。
中東・北アフリカ諸国は部族社会である。そこで政権が倒壊したということは、特定部族の支配が終わったということであり、他の部族の長にしてみれば「次ぎは俺の番だ」ということに過ぎない。
何の順番かと言うと、利権=美味い汁を吸う順番である。
「アラブの春」は、待ちに待った「我が世の春」なのでもある。
「次ぎは俺の番だ」というのは部族社会でなくてもある。
「次ぎは俺の番だ」で、美味い汁を吸う。
そうして臭い飯を食うのも「次ぎは俺の番だ」
しかも、歴代、漏れなくというのがなんとも・・・・・。