「収集ではなく蒐集である」などと声高に主張するのは、他人の評価を少しでも高めたいからである。市役所系の邪魔物と言われはせぬかと恐れを抱くからだった。
我家、というか私は数年前のリフォーム準備段階で決断し、収集のお世話になり蒐集物を処分し身軽になっている。それでもコレクターには敬意を表し蒐集と記す。
昨今、風景印を代行蒐集している。私は収集係にすぎないが、代行でもこういうことは嫌いではない。
今回は横須賀美術館への往復時に、Chiも動員して第二回目の収集を実施。
利用した局以外は沿道沿いの局でさえ、うろ覚えでウロウロしてしまう。住宅街の局の場合などは、確か、多分、おそらく、きっと、ひょっとしてが交錯、行きつ戻りつして9局。
合計15局収集したら、Chiがカードフォルダーを買ってきた。
おまけに図案の名称をテプラで印字してフォルダーに貼り始めた。
Chiもコレクションを始めるのかいと水を向けたが「それほどではない。せっかくあげるのなら忘れないうちに」だって。
Chiも収集係であって蒐集家ではない。