まもなく咲きそうな蕾を六つ残して帰浜した。
「横浜は暑いぞ」と警告を頂いたが、群馬まで下ったら午前中なのに暑くてたまらない。横浜へ帰着する前に、鈍っている耐暑性能を回復しておかねばならない。となると、鰻でしょう。
かねてより名店と聞き及んでいた〝桐生・泉新〟へ寄り道することにした。こっち方面は、かつて1年半くらい住んだので、それほど遠回りには感じない。
8月初旬の祇園祭の準備が進む本町通りの中ほどに、
ひと際目立つ店構え。天保元年創業。六代目。さもありなん。
11時半到着。
「ご予約ですか?」と問われたが、かろうじて二階の広間に通される。
お茶を給されると同時に「ご注文は?」
お昼のメニューは〝鰻重〟と〝鰻重の大盛〟の二品のみとか。
で、価格表も無いけど「じゃー、鰻重と鰻重の大盛」
こういう、流儀なのだろうな。
待つこと30分で私の鰻重の大盛が登場。この時点でも価格は知らない。
もう少し蒸したのが好みだが、甘さを控えたタレが皮目で香ばしく美味い。
ご飯は熱々で山椒も香り高い。
Chiの鰻重が3千円、大盛が3千2百円。満足できた。店構えからすれば価格はこんなものでしょう。
鈍っていた耐暑性能回復。暑い横浜へ帰るぞ。
ちなみに、50席くらいあるのに待っている客が12人いた。間違いなく繁盛店なのだけど、皆で絶滅危惧種候補をこんなに食べちゃって良いのかなー。