当時報道された事実のあまりの悲惨さに、そのエリアには近づけないでいた。28年間も辛い思いを抱き続けなくてはならない遺族のかたは本当にお気の毒である。しかし28年も経ったら犠牲者の念だって消える。そういうものがあるとすれば、残っているのは遺族の怨念だけである。と割りきり、今年の夏、鮎に引かれて上野村に行った。
本当に山の中だけどキチンと手が入っているように見え、感じの良い村で驚いた。
夏に満員で食べ損なった『猪ブタ鍋』にありつけた。
地元JA産の十石味噌をべースにした汁が旨い。
写真奥の揚げ物は猪ブタメンチカツ。多少臭みは有るが人気NO1だとか。
天空回廊、上野村スカイブリッジ。
人口13,63名、平成の大合併も拒否している上野村は健全財政の村だった。Wikipediaによると
山間にある過疎地域であるが、2005年に上野ダムが完成し、固定資産税の税収が増加したのに伴い2006年度以降地方交付税の不交付自治体となっている。ダム完成前の2005年時点の財政力指数は0.20とかなり脆弱な財政だったが、ダム完成後の2007年には一気に1.27にまで上がり県内一の高さを誇るようになった。2008年には更に1.73に上昇した。
全国15位にランクされている。過疎だけどダムの固定資産税のお陰で金は有る。
隣の南牧村は財政力指数0.2で全国ランキング1600位台。ダムも原発も大企業も観光名所もないからなー。過疎で金も無い。村長やるなら上野村に限る。
群馬・上野村、6次産業化にファンド活用 県内で人口最少
2013/7/27 日経
総面積の96%が森林、人口は1400人弱。群馬県内で最も人口の少ない過疎の村、上野村が官民ファンドを活用して6次産業化の推進に挑む。政府が推進する農林漁業の地域ファンドに自治体で唯一手を挙げた。民間企業のノウハウを活用し、木工品やキノコなどの村産品の付加価値向上を目指す。新たな雇用を創出し、自立する村の活性化を目指す。
小渕総理大臣の選挙区だからと言いそうになります。
犠牲もあったのでしょうが。