私は車を出して運搬係りを務めただけだが、良い機会だから、おさらいをする。
紙類の流通単位は小売が絡む前は〝連〟という単位で取引される。今回のように『紙問屋』と取引をしようとすれば最低単位は1連となる。連とは一定寸法に仕上げられた紙1,000枚(板紙の場合は100枚)のことである。
製本用紙A4を注文する場合は、通常、A判の全紙(A0)1000枚が一単位となる。今回は出来上がA4サイズで一万枚(500枚×20)で受けてもらった。これとて、共同購入でなければ裁けはしない。更に、A45イズの本に仕上げた時、縦目になるA4の横目が欲しいと注文を出した。
紙の長辺に平行方向に繊維が流れている紙を縦目(T目・タテ目)の紙といい、紙の短辺に平行方向に繊維が流れている紙を横目(Y目・ヨコ目)という。
一般的に、サイズは横寸法×縦寸法で表示するので、目が記されていなくても[小さい数字×大きい数字]でサイズ表記されていたら縦目の紙ということになる。今回、共同購入するのは横目のA4だから、サイズは297×210mmというサイズ表示になる。但し、これはあくまで〝紙問屋〟での話。
A4・500枚というようなコピー用紙は縦横不明確。
という訳で、桔梗屋洋紙株式会社と石田紙店にて集荷。
断裁機も見た。
午後、本の修理ボランティアに参加した会員には持ち帰ってもらった。
頒布価格は格安。
書籍用紙琥珀 500枚で950円。
ボール紙1mmはA2×4枚200円 2mmはA2×4枚400円也。
坪量(Wikipediaによる)
坪量は、紙や板紙の基準となる重さを、単位面積である1m²あたりの重量で表す。単位はg/m²。坪量は紙の基本品質を表す、重要な項目である。米坪ともいう。元は1尺四方あたりの匁単位の重量のことを坪量と呼んだ(坪を参照)。厚さについて言及する際、単に「グラム」と言った場合は坪量(米坪)を指す。
連量(Wikipediaによる)
連量は、一定寸法に仕上られた紙1,000枚(1連)の重量。寸法は日本の場合、板紙では実際に取引する紙の寸法、板紙以外では四六判(788mm×1,091mm)が一般的である。1連が1,000枚でないのが通常(例えば100枚)である用紙の場合には連量も変わる。
連量は、紙の重みだけでなく、厚みを比較する目安としても捉えられている。厚い紙は、郵便はがきで209.3kg、薄いものは純白ロール紙34kgがある。ただし、紙質によって同じ厚みでも密度は異なるため、あくまで目安。同質の紙同士で厚みを比較する際にはよい参考になる。厚さについて言及する際、単に「キロ(グラム)」と言った場合は(四六判にした時の)連量を指す。
そこには行ったことがないのです。妙な気分也。
倉庫は横浜不老町、石田紙店の倉庫なのですよ。