『我が団地』、『我がマンション』、『我が棟』、『我が家』、『我が部屋』など。
全12棟の内の1棟で、住居表示では〇〇〇団地。
新明解第二版によると団地は以下のようになる。
確かに、ここを買う前は『住む家の無い庶民』だった。入居して『住む家の有る庶民』になった訳だ。しかし、野宿していたわけではないから正確に言うと『住む家を所有しない庶民』だったのだけど。
新明解第二版のマンションは
『スラムの感じが比較的少ないように作った』って書かれると『高級』と言うのが付け足しというか嘘っぽい。新解さん無理しているという感じがする。
新解さんは、普通のアパートってスラムの感じがするのだ。
マンションと名乗っても『比較的少ない』スラムの感じはする訳だ。あんたは。
「どうせそうですよ。高級じゃありませんよ。普通のアパートですよアパート」って開き直りたくなる。
そのくせアパートの語釈は『内部がいくつかの部屋に仕切られている共同住宅』と、極めて真っ当。 『スラムの感じ』はどこへいったのだ。
それじゃあ長屋は、と新明解第二版をひく。
おー。これだよ私がすんでいるのはこれだ。
団地やマンションと比べて、この語釈は受け入れられる。
これなのだれけれど『我が長屋では』なんて書くと、落語。講釈師か千代田卜斎、それとも、なりたての浪人者みたいだ。
新明解愛好家は全冊を揃えて語釈の変遷を楽しんでいる。
我が所有する新明解は中途半端な3冊。加えて第二版と最新の第六版は横浜にあるが第四版は信州に置いている。これでは真の愛好家ではない。
しかし、第二版をひいているだけで結構楽しめた。第六版は語釈が変更されて『角がとれ』て面白味に欠ける。