製本&修理:スキル

3-743) 筆をリンスして仕事納めとする

12月25日は本年最後の磯子図書館の本の修理日だった。
一時間早く切り上げて大掃除を実施。

20名もいてテンヤワンヤ状態の部屋掃除を避け、私はボンド筆の洗浄を担当。
いつもより入念に洗い上げた。

100度近い熱湯で固化したボンドをゆるめ、しごき出す。ガラスビンは簡単に剥離できるが、筆は毛の中にボンドを抱え込んでいるので入念に揉んで洗い出す。都度つどの洗浄はここまでやらないから、どうしてもボンドっ気が残り筆が固い。

流し場に顔を出す人から助力の申し出を受けるが、そのたびに「熱湯ですから。熱いですから」と、ご遠慮願う。
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ボンド用の筆を熱湯に浸け、リンスで揉むとボンドがよく取れる。さらに、毛が乾いたときにサラサラになり筆が固まることはない。多分、界面活性剤の作用だと思う。
次回使うときには、まず水洗い。

洗筆後、入念にリンスをして仕事納めとする。

並四小の筆も持ち帰って、既に熱湯&リンスを施してあります。

自宅の大掃除は、担当の換気扇の掃除を終えた。



界面活性剤とは
界面とは、表面ともいいます。界面(表面)とは、2つの性質の異なる物質の境界面のことです。 2つの混じり合わない物質の間には、必ず界面が存在します。例えば、洗濯中の洗濯機の中を考えると、水と空気の界面、水と汚れの界面、水と衣類の界面、汚れと衣類の界面、洗濯槽と水の界面、 のように、たくさんの界面が存在しています。界面活性剤とは、このような界面に働いて、界面の性質を変える物質のことを言います。

水と油は、混じり合わないものの代表のように言われています。 混じり合わない水と油の間には界面が存在していますが、界面活性剤は、この界面に働いて界面の性質を変え、水と油を混じり合わせることができるのです。



Commented by 広島の郁夫です at 2014-12-27 16:36 x
換気扇の掃除が無事にお済とのこと何よりです
荷物の片付けも峠を越えましたが、蛍光灯の掃除で本体を宙づりにしてしまい慌てました
Commented by ikuohasegawa at 2014-12-28 03:45
広島の郁夫さん
ようやく落ち着かれたようで何よりです。
良い年をお迎えください。
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by ikuohasegawa | 2014-12-27 08:09 | 製本&修理:スキル | Comments(2)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa