考えてみると、普通は寒冷紗が入手できなくて綿布(キャラコ)で代用するという流れなのに、たまたま製本用寒冷紗を持っているからの逆転現象。
昔なら白無地のハンカチとか古いワイシャツ、割烹着などというものがあったろうけど。ハンカチは柄織物だし白のYシャツは礼装用以外処分している。割烹着は出すのが大変だと渋る。
ブロードというのも浮かんできた。…インドのカリカット港から輸出された綿布は特に良質で、この積出港の名がなまってキャラコとよばれた。…日本でも生産されている。日本で「キャラコ」と呼ぶ場合は薄手で織り目が細かい糊付けした純白の布地を指し、主に足袋やステテコの材料となる。
ブロードとは、元々は羊毛でできた目の詰んだ織布で綿織物・毛織物のこと。今のブロードは絹、綿、ポリエステルでできていることもあるが、本来は羊毛100%のものに限られる。緻密に織られているため、高い強度を持つ。英名はポプリン。
生地巾の種類
92cm巾 (36インチ サブロク=1ヤード ヤール巾)
112cm巾 (44インチ ヨンヨン)
140cm巾 (55インチ ゴウゴウ ダブル巾)
147cm巾 (58インチ ゴッパチ)
74㎝巾(ダブル巾に対してのシングル巾?)っていうのも昔はありましたが、キャラコと同じでお店で見ることはありまん。
私はキャラコは家の中でしか聞いたことがありません。
ヤール巾も30年以上は聞かない言葉です。
生地は巾がいろいろあるので、見積が面倒です。巾別に見積もりを考えなければなりません。
幅が1㎝短くても、何十㎝も余計に買わないとなりません。イケアの生地は生地巾が広いのでとてもお得です。製本には関係ありませんね。
U社入社時、私は商品部付のスタッフでしたので、衣料のバイヤーが、これら以外にも多くの専門用語を盛んに使っているのを聞いていましたが、その頃は商品知識など皆無ですから、その意味するところは全く理解していませんでしたね。
逆に今は、せっかく覚えた商品知識も、はるか忘却の彼方へ去ってしまっています。
もっとも、衣料の素材名称も激変していますので、昔の知識など今となっては無用のものですけどね。
なんか高級なイメージがありましたよ。
通販で布地を買うと幅が小さくて驚くことがあります。ちゃんと確認していないだけなのですが、損をしたような気分になります。
こうして時々、昔のことを思い出してネタにしています。
母が洋裁編み物好きで、こういう言葉をよく耳にしていました。