言葉

3-437) 表 表 紙

『表表紙』を読もうとすると、重複する表表に意識が行ってしまい、一拍置くか 『 ヒョウ ヒョウ シ?』とつぶやいた後 「おもてヒョウシ」にたどり着く。
そのため、私は『オモテ表紙』『ウラ表紙』と記すこともある。

まず本の各部の名称。
3-437) 表 表 紙_d0092767_05194759.jpg
BBC製本辞典より

 
『表表紙』の最初のは訓で「おもて」、表紙 は音で「ヒョウシ」と読んでの「おもてヒョウシ」
同様に『裏表紙』は「うらヒョウシ」と読む。

これは、漢字の熟語の上の字を訓、下の字を音で読む「湯桶」(ゆトウ)のような熟語の読み方で湯桶読み(ゆトウよみ)という。
これに対して、上の字を音、下の字を訓読みするのを重箱(ジュウばこ)読みという。ともに原則から外れた読み方だとされる。

で、この『表』という漢字は基本的に「おもて」と「あらわす」という字義を持っていた。
3-437) 表 表 紙_d0092767_08140429.jpg
『図表』の表は、 ⑬複雑な事がらを分類整理して一目でわかるようにしたもの という意味だ。

たしかに 表にすると解りやすい。
もう一方の 図も解りやすい。

表紙を文字で説明すると

本の表紙は本文を結合し保護する覆いである。本を読み始める向きに置いた時に表面に来るオモテ表紙、裏面のウラ表紙、綴じのある側(小口と逆側)の背表紙からなるが、オモテ表紙のみを指すことも多い。

書いた本人はこの説明で「解る」と思うが、万全を期そうするからくどい。冒頭の図の方がはるかに解りやすい。
「図のここ」と言えば済む。見た方も「そこね」

図や表は解りやすい。

漢語新辞典に戻る。
『辞表』の表は、②あらわすの(ア)明らかにする。明白にする
辞めるという内なる思いを、外に出し明らかにする『表』であって、辞める理由を表にまとめるわけではない。が表にしてみた。

辞表表。「ジヒョウヒョウ」と読んでもらおう。            
3-437) 表 表 紙_d0092767_09160639.jpg
これは簡単な表だが、辞表提出に至る過程で複雑な因果関係や事情がある方は、それを表にまとめるのが宜しい。

なにしろ『表』は、 ⑬複雑な事がらを分類整理して一目でわかるようにしたもの だからね。









名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by ikuohasegawa | 2015-07-09 04:35 | 言葉 | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa