共同購入した1000年和紙・墨染A4の件。
昨8日、製本の会のH坂さんから連絡があった。「用紙が大きい」
年明け、この用紙に例の和本方丈記の見開き2ページを印刷して山折りにした。その本文に、別のA4用紙を二つ折りにした見返しを付けようとすると、本文が大きい。実測すると299×212だった。販売元の墨運堂は交換に応ずるとのこと。
ここまではH坂さんのご苦労でした。
まずA4の確認。
A4サイズ
墨染A4は縦横とも2㎜大きい。
私はこの用紙には手をつけていないが、測ってみると確かに我が在庫分も大きい。
この本文に、見返し(正A4用紙の二つ折り)を付けると差が出るのは当然。出来上がりは芳しくない。
見返しは天地方向で2㎜、小口方向で1㎜本文より小さくなる。
共同購入の50包で製本すると「常に芳しからず」という出来上がりになる。
微細と言えば微細だが、この後、正A4を重ねる製本者としては看過できない。
このロット番号のものは全てサイズが違う。
ということで、世話人のS口さんが墨運堂と話し合いの結果、以下のように決着。
共同購入の50包は交換。
印刷していないものは着払いで返送。印刷したものは返送不要。
お手数ですが、新年会、例会で回収いたします。
「2㎜大きい」には墨運堂も驚いたことだろう。
でも、A4と表示した以上はA4でなくてはいけない。正A4でないと困る用途もある。
手作り製本をする者は、微細な差でも見過ごせないのだ。
そういえば、かつて
芸術新潮をめぐって、こういうことがあった。
2016年1月号
私の指摘により、とは申しませんが、あの数か月後からこの程度まで改善されております。