東京都美術館HPの作品解説によると ≪聖母子(書物と聖母)≫は
「ここ、ここ、ここを見て欲しい」と、指は絵葉書の本の部分をさしている。幼子イエスを膝に抱く聖母が、優雅で安定した構図におさめられている。幼子は首を大きくひねり、愛らしい表情で聖母を仰ぎ見ている。聖母子の光輪や髪、聖母の衣服に施された刺繍、開いた書物などに、きわめて緻密な描写がみてとれる。作品の依頼主や設置場所は明らかでないが、金箔やラピスラズリなど、高価な素材が多用されていることから、重要な注文による制作であったことがうかがえる。代表作《ヴィーナスの誕生》と同じ1480年代前半に位置づけられる、ボッティチェリ円熟期の技量が光る傑作である。
その日の例会で豆本の材料を頒布することになっていたので、私はてっきり横文字の豆本の要望だと思い込んだ。
「イタリア語は無理ですが、英語の豆本も作りましょう。準備します」
イタリア語は無理? ボッティチェリはイタリアだけど、今思うと間抜けなことを言ったものだ。
「ちがう、ちがう。ここを見て欲しい」
老眼鏡をかけてよく見ると、確かに解説どおり開いた書物などに、きわめて緻密な描写がみてとれる。
「ここ、ここ。H谷川さんに見て欲しいのはコレ。開いた本を閉じないようにしてある」
ほほー。
アッ、今だとシャープは褒め言葉にならないか。じゃあ、漢字で鋭い。慧眼、慧眼。
そして、それをH谷川なら悦ぶと見抜いたところに感服。
褒める文は偉そうになりやすいのだけれど、何だか上から目線の書きようになってしまった。
目線と言えば、
他の人が見過ごしてしまうコレに目をつけたのは、観察眼や関心のありどころもあるが、目線。
K宮さんの目線の高さにあったのは絵の下部。小柄だから。
「目の高さが丁度ここだったの」って言いかけたが・・・それほど、小柄ではない。
あーあ、書いちゃった。
広辞苑の方が厚いけれど、ここは「西洋美術館(小学館)」でしょう。
どのページでも構わないが流れからすると、このページが最適。
マリア様もこういうものでキープしておられたのだろうか。
K宮さんから「混まないうちに早めにどうぞ」と鑑賞をお勧め頂いたが、
幼子イエスを膝に抱く聖母、愛らしい表情で聖母を仰ぎ見るイエス。
聖なる母子像は鑑賞できない。
ここにしか目がいかないと思う。
※シャツの袖の長さを調整するアレ
アームバンドと言っていたことを思い出した。
アームガーターとかシャツガーターともいうらしい。
シャープと言えば、先日の『USO放送』は「世界の亀山モデル」をもじって「鴻海モデルになりました」というものでしたね。
私、首が太い?襟が首に当たるのがいやで、首の好みに合わせると袖が長くなるので輪になったモノをずーっと使っていました。
私も『ボッティチェリ展』を見てきましたので、楽しくブログを拝見しました。日本では初めて来日した「書物の聖母)」の美しさには魅了されましたね。
私は今回の『ボッティチェリ展』から特に印象に残った作品を選んで今までの基礎知識を交えて少し掘り下げて書いてみましたので、読んでいただけると嬉しいです。コメント大歓迎です。