製本&修理:関連

3-673)BOOK型ストラップの写真

未返却図書にまつわる2013年のニュース。

米オハイオ州シャンペイン郡の図書館に、返却期限切れの本が一冊戻ってきた。本の延滞自体は珍しいことではないが、その本の返却期限を確認した職員は驚愕の事実に気付いた。なんと、その期限は1972年7月17日だったのだ。つまり、41年遅れである。
だが、返却期限以上に図書館の職員たちを驚かせたのは、本に添えられた一通の手紙と延滞金だったという。手紙には、署名なしで次のように書かれていた。

「返却が遅くなったことをお詫びします。実は私、読むのがすごく遅いのです! 一日につき2セントで41年分の延滞金、計299ドル30セント(約3万円)を同封します。本当に申し訳ございませんでした!!」

こういう例もあるが、未返却図書で検索をして一行目に出てきたのが、八重山毎日新聞の記事
石垣市立図書館(吉見武浩館長)の未返却図書が2014年3月末日現在で2790冊

事件化していないから未返却図書などと言っているが、早い話が「盗られた本」だ。


ボッティチェリの≪聖母子(書物と聖母)≫のページキーパーを調べた過程で、それとは無関係な面白いものを見つけた。
まずこの写真を。
BOOK型ストラップのアップ写真 ?
3-673)BOOK型ストラップの写真_d0092767_17580255.jpg

いやいや、鎖付きの図書なのだ。

続いて、イギリス西部ヘレフォード大聖堂の図書館。
鎖につながれた禁書に見えてしまうが、盗難対策らしい。
3-673)BOOK型ストラップの写真_d0092767_17583258.jpg
本が貴重だった時代の図書館だけれど、こういうことにならないように借りた本は必ず返却してほしいものだ。

ちなみに横浜市の場合
横浜市の図書館から5年間で9万5120冊の本が無くなっていたことが分かった。
横浜市の図書館から毎日55冊の本が消えている。・・・

という報告もあった。

あーあ。





この本も鎖につながれているが、目についたのは小口のリボン。
3-673)BOOK型ストラップの写真_d0092767_04543700.jpg
上製本に仕上げた詩集、歌集、句集などに応用できる。

Commented by 広島の郁夫です at 2016-02-29 14:01 x
未返却の本と書かれて転居続きの者はドキリとしました。貸出前の本を読ませて貰い嬉しかった高校生の頃を思い出します。返さない人達は目先だけで他者への迷惑や自身の後悔と閉架になってしまう寂しさを考えないのでしょう。
Commented by ikuohasegawa at 2016-03-01 10:04
広島の郁夫さん
図書館の恩恵にあずかった人は、他の人にも読ませてあげなくてはいけませんよね。返却は勿論ですが扱いも丁寧にしたいものです。
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by ikuohasegawa | 2016-02-29 05:03 | 製本&修理:関連 | Comments(2)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa