私の時代の通信簿は5段階評価だったから体験してはいないけれど、戦前の通信簿は甲・乙・丙・丁だったことを知っている。
したがって 甲、乙、丙、丁というと等級、ランク、優劣をイメージする。
「甲乙つけがたい」という言い回しが成立するのも、甲と乙に優劣があるからだ。
小諸を行くと乙
気にして走ると甲を発見。
ならばというので探すと丙。
さらにカーナビで検索すると小諸城址南側に、丁と乙があった。
行ってみたが、住所標識は見つからなかったのでMapionの地図で代用。
ここの乙は、先の標識の乙の端だと思う。
どうして、こんな地名をつけたのだろう。
甲はともかく・・・乙もまあ我慢できるが、ランク下の丙、丁の住人は嫌だろうなあ。
調べてみると元々、甲・乙・丙・丁はランクではない。
契約書などで「甲は乙に対し・・・」というように識別符号に過ぎない。(甲は先方にする、という暗黙のルールはあるようだが)
甲乙丙丁には続きがあり 甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)。
これは古代中国に発する陰陽五行に則った概念で、世界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立ち、そのそれぞれを陰と陽に別け 「十干(ジッカン)」とした 。
すなわち、木の兄甲(キノエ)、木の弟乙(キノト)、火の兄丙(ヒノエ)、火の弟丁(ヒノト)・・・・。
小諸市丙、丁にお住まいの皆さん、小諸市甲、乙よりランク下ではありません。単なる識別符号でした。
小諸市甲 〒384-0801
小諸市乙 〒384-0802
小諸市丙 〒384-0803
小諸市丁 〒384-0804