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磯子図書館での、この日の修理は【最新名曲解説全集・全24巻第3巻 交響曲Ⅲ(音楽之友社) 1985年】
ミゾが裂けている。
見返しは表も裏も切れて、寒冷紗は切れそう。
「絶版のため、ぜひとも再生してほしい」と添え書きがあったが見かけほど修理は大ごとではない。
断裂した見返しは交換するという手もあるが、効き紙がブッカ―で押さえられているから、見返しはこのままをつないで使うことにした。寒冷紗は、切断して本文を外し新しい寒冷紗に交換。
裂けたミゾ部分と見返しの切れを和紙テープで仮留め。この後本文と表紙を合体する際のボンドで接着できる。
他の修理を済ませ、裂けていた見返しのつなぎ目を布テープで補強。
背表紙の部分(外側)にブッカーを掛けて、終了。
これにて年内の修理は終了。
絶版本に興味を抱き検索してみると、たいしたことはない。
横浜全図書館で15冊所蔵している。
よく解らないのは貸出し禁。
中央の2冊と鶴見の1冊のみが貸出禁で他の図書館は貸し出している。どういう基準なのだろう。
磯子の貸出中というのは、修理のため書庫から外しているからの処置。