逗子松汀園の一夜、大きな音が響き目が覚めた。
手洗所へ行く人が廊下の障子戸に突き当たったのだろう。
その後の音が全く聞こえてこない。不思議なもので余計に気になる。なんか音しろよ。
心配になり布団を抜け出すと、廊下で睡眠継続中の某を発見。すわ、徘徊の果て?
寝所はこちら、その前に手洗所はあちら、と対処して寝床にもどる。俺は夜勤の介護士か。
眠れずにいると、回廊廊下を一回ぐるっと回る足音。行き先不明になったその某が、部屋を間違えて我らの部屋に侵入してきて何やら一言。隣のM田氏も起き上がる。午前2時。
深酒しているし、寝ぼけ眼の回廊廊下だとは言え・・・再度の徘徊?。
別間の布団の脇まで誘導し、アナタの寝床はここと再び対処。・・・介護って大変だなあ。
布団に潜り込むが、眠れず。
今度の原因は同室の別某。イビキがグゴー、、、、グゴー。
グゴー、、、、グゴーのスキを見計らって眠ろうとするがウツラウツラぐらいで呼び戻される。何度か繰り返して薄目をあけたら、川の字の真ん中だったM田氏は布団ごといない。
ずるい!
防波堤だったアンタが次の間へ移ったら、私は二人分のイビキを引き受けることになる。私も行く。
イビキがグゴー、グゴー。布団をズルズル、ズルズル。相手は眠っているが「止めねーでくれ、止めねーでくれ、止めねーでくれ」(この感じは権太楼の「猫の災難」の影響)
かくして十四畳の川の字は床の間の前の「ノ」だけ。「刂」は六畳間へ避難し、そこで安眠。
こんな騒ぎがあって、珍しく7時まで睡眠。
風呂に入って朝食。バイキングでした。
九時半発で海岸へ。気持ちの良い晴。
ここから海岸沿いを鎌倉までウオーキングという計画。
しばらく進むと「この先歩道通行止め」
街中まで戻り、JR横須賀線沿いの県道を歩いて鎌倉へ。
私は、JR移動を希望する先輩に付き合う係に任命された。介護士?