モノレールに傘を忘れたことに途中で気付き駅までもどる。
車両と座席位置を伝え、取り置きを頼んで磯子図書館へ修理に行った。
この日修理に来た絵本はノド割れしていた。
詳細にチェックしたところノドは割れているように見えるが緩んでいるだけ。綴じ糸は万全だと確認できたから綴じなおさない。
本文の背にボンドを塗り接着することになるが、この割れ目にいきなりボンドを注入・・・・すると失敗する。
空洞が大きいのでボンドの量が多くなり他の部分にしみ出ることが有る。またボンドが少ないと必要個所に行きわたらない。
遠い背表紙を近くするためにクータを使う。本の天地より50~60㎜長いクータを作ります。
背ボール部分(割れ目の奥の平らな部分)にボンドを塗る。
クータに竹ヒゴなどをさしいれて背の空洞に挿入する。
クータをさし込んでいく過程でボンドを先に送ってしまわない様注意する。
※写真は竹ヒゴではなくコーテイングした針金です。
50~60㎜長くしたクータは先に30㎜くらい出し、こちら側にも30㎜くらい残す。
クータから竹ひごを抜く。
ノド割れの間に見えているクータの面に適量のボンドを塗って、本を閉じしばらく置く。
ノド割れはなおりました。
飛び出しているクータをカットして終了。
クータの背表紙側の接着具合が心配なら、このときクータ(天地両側)の端にボンドを追加しておく。
綴じなおす方が良いのだが、初心者が修理する場合には綴じ糸が万全だと確認できたら、こういう方法で修理することも可能です。
そうそう、帰りに駅で聞いたら傘は今のところ届いていないとさ。
いいさ、どうせ買い換えようと思っていた傘だから。あーあ。