製本&修理:スキル

4-69) 一折中綴じ絵本の修理

今日は甥っ子が新妻を連れて挨拶に来る。
目覚めたときから落ち着かない。

さて、一折中綴じの写真絵本を開いてみると、本文と一緒に綴じてあった見返しが裂けて本文が脱落している。加えて一番外側の折丁の片面が紛失している。

本文の内容は完結しているから紛失している片面は奥付部分。
奥付表記は無くても構わないだろうということで、紛失した片面を別紙(写真の青色紙)で補う。

写真の┃┃を貼り合わせて一枚に復元。
4-69) 一折中綴じ絵本の修理_d0092767_13101532.jpg
仕上がり。
4-69) 一折中綴じ絵本の修理_d0092767_13102373.jpg
一折中綴じだから、直線カットして見返しを剥がすと、驚いたことに縫い代は補強されていない。
見返し用紙一枚で本文を繋ぎ止めていたのだから、切れて脱落するのは当たり前。
4-69) 一折中綴じ絵本の修理_d0092767_13102612.jpg
断裂している見返しの裏から、オーガンジーリボンテープで補強してつなぐ。
ここは綴じラインになるところなので、和紙テープではもちこたえられない。

補強した見返し用紙と古い綴じ糸を外した本文を重ね、センター合わせで新綴じ穴をあける。
4-69) 一折中綴じ絵本の修理_d0092767_13102944.jpg
※V型の台は 一丁折中綴じ穴あけ台


綴じたあと見返しを表紙ウラに貼り戻して終了。









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by ikuohasegawa | 2017-04-01 04:15 | 製本&修理:スキル | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


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