製本&修理:ツール

4-107)「オランテ」は プラス社の折らないカッター

事務機のプラスが折らないカッター「オランテ」を販売している。

Wikipediaによれば「カッターナイフは、交換可能な刃を持つ刃物の総称。明確な定義はない。紙を切るための道具として開発された」ということで、カッターナイフは折る刃式の刃物を指している訳ではない。

しかし、普通、カッターナイフと言えば折る刃式を思い浮かべるから、プラス社は折らないカッター「オランテ」と折らないことを強調している。

どんなものだろうと気になる。
“折るのが怖い” “折った刃が飛びケガをしそう” “刃の処分に困る”・・・そんな従来のカッターにつきものの悩みを解消。
カッターの刃は折って使うものという従来のイメージを覆す、新しいカッターの登場です。
4-107)「オランテ」は プラス社の折らないカッター_d0092767_16225273.jpg
プラス株式会社HPより
ほほー、どんな工夫が。
折り目の線がない新開発の「長持ち加工刃」はサビに強い0.5mmの丈夫なステンレス刃で、折らなくても快適な切れ味が長く持続します。
凹凸表面加工と全面フッ素コートをかけ合わせることで、ガムテープなどによるベタつきを防止します。
ご家庭で、オフィスで、安全・快適に長くお使いいただけます。
それって、普通「ナイフ」って言うのじゃないかい。

カッターナイフを売っていないようないるようなプラス社としては、
“折るのが怖い”
“折った刃が飛びケガをしそう”
“刃の処分に困る” という消費者をターゲットに「折らないカッター オランテ」という名のナイフを売り込む訳だ。

「折らないカッター」と言われてもなあ。
新開発の「長持ち加工刃」はサビに強い0.5mmの丈夫なステンレス刃の替刃も用意しているので、Wikiの定義「カッターナイフは、交換可能な刃を持つ刃物」には適合する。
しかし、刃の形状(折り目は無いけれど)と、刃の交換、刃をスライドして出すことが「カッターナイフ」に似ているだけのような気がする。


その上、「折らないカッター オランテ」の用途は、
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プラス株式会社HPオランテより


荷物開梱、段ボール解体、プラ紐切断、あたりに照準を合わせているようだから、カッターナイフとカッターマットを使って用紙をカットする私は、端から対象外という商品のようだ。

昨年10月発売でしたが、あまり話題になっていないようです。

ちなみにオルファにもあります。
「折れ線なし替刃」
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Commented by saheizi-inokori at 2017-05-09 09:02
文房具の道は奥が深いのですね。
Commented by 広島の郁夫です at 2017-05-09 15:21 x
ずいぶん昔から使い終わった刃先が怖いので折った刃先を格納する容器がついている替刃入れを使っています。文房具は進化の見本のようにいろいろな派生品が出てきて久しぶりに文具屋を覗くと結構時間を使ってます。
Commented by ikuohasegawa at 2017-05-10 05:43
saheiziさん
文房具は奥も深いですが、隙間を探して商品化しているので、ヒット商品以外は中々見ることができません。
Commented by ikuohasegawa at 2017-05-10 05:46
広島の郁夫さん
月に一度、定例で西口に行きますが、その前に東急ハンズに寄るのが楽しみなのです。
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by ikuohasegawa | 2017-05-09 04:15 | 製本&修理:ツール | Comments(4)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa