ヤマブキとシロヤマブキを並べて植えている。
ヤマブキといえば太田道灌。
「道灌が鷹狩に出て雨に遭い、蓑を借りようとしたとき、若い女に山吹を差し出され、それが『七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞ悲しき』という古歌で、実のならない山吹を簑が無いに掛けた意だと後で知り、無学を恥じた」
という逸話を持ち出すまでもなく、ヤマブキは実(つまり種)がならない。
どうやって増えるかというと、樹木図鑑によれば
ヤマブキ : 山中の小川に沿って普通に野生する。また庭にもよく植えられる。地下茎で増え、大群落になることもある。
そうなのです。
植えたヤマブキの地下茎から芽吹き、繁殖しはじめた。そして、手前のシロヤマブキは大きく枝を張ってきた。
通行の邪魔になるのでヤマブキを切・・・・・らずに、階段をずらした。
加賀千代女の気持ちが解る。
さあ、ご一緒に。
「朝顔に つるべ取られて もらい水」
「山吹に ゆくてふさがれ ずらし道」本歌取り?
ちなみに、
ヤマブキはバラ科ヤマブキ属、シロヤマブキはバラ科シロヤマブキ属で別種の植物なのだが、立ち姿が似ているのでシロヤマブキと名付けられたそうだ。
したがってシロヤマブキは実もなり種もできます。