久しぶりの本の修理。
準備を始めたら「修理本」が少ないように感じた。
図書館では返却された本を書架へ戻すタイミングで確認して痛んだ本を見つけ出している。したがって貸し出しが減ると「修理本」は減ることになる。
せっかくの修理日なのに手持ち無沙汰になっては申し訳ないので、閲覧室の書架から修理本を選び出した。
かねて目星を付けていた藤沢周平全集をチェックして、全26巻のうち傷みがある16巻を選び出した。
そうそう、この前は「松本清張全集」でした。
そのまま修理へ持ち込むと検索でトラブルになる可能性があるから、一旦、「行方不明」扱いにします。
症状は16巻とも見返しノドの剥がれ、見返しノドの切れ、さらにそこからくる本文の断裂。
加えて16巻のうち10巻のシオリひもが切れていた。
極力早く修理して配架するのは当然だが、今回のように全集をごそっと抜いた書架は特に目立つので長くそのままにしておけない。
そうそう、この前の「松本清張全集」を集中修理したときは、臨時の一人修理日を設けたことがあった。
自分で選び出して修理本にしているので、これに集中的に取り組み、時間内に全冊終了。
繰り返すが、図書館では返却された本を書架へ戻すタイミングで確認して痛んだ本を見つけ出している。
「館内」や「禁帯出」のラベルが貼られた館内閲覧用の本は、カウンターへ返却されることがないので、状態を確認する機会は減る。
したがって、図書館内には閲覧者者だけが気付いている修理本が相当数ある。
頑張りましょう。