旧中山道鳥居峠は北 (日本海)に向かって流れる奈良井川と、南 (太平洋)に向かって流れる木曽川との中央分水嶺。
そこを今は鳥居トンネルで抜けるが、藪原宿と奈良井宿は鳥居峠を挟んで向こうとこっちにある。
奈良井宿は奈良井千軒といわれた宿場町を、現在、重要伝統的建造物群保存地区として保存しており訪れる観光客も多い。
一方、藪原宿には漆器屋が一軒と、お六櫛問屋篠原商店こそあるが保存宿場町とは言えない。観光客もほとんど見ない。
その代わり木曽街道の宿場町の狭隘さを実感できる。
「木曾路はすべて山の中である」
この夜明け前の世界、宿場も山の中を実感できます。
今でこそJR中央線、国道も通っているが、往時は左右から迫り来る山並に挟まれたわずかな平地に、旧中山道と木曽川源流の川が流れ、そこに築かれた宿場町なのだ。
そのため、家並みの後ろには山が迫っている。
水場の奥にも山。
お六櫛問屋篠原商店。
「こんにちわ」と声を掛けたらおかみさんが出てきて相手をしてくれました。
chiが買い求めた「みねばり※の櫛」と椿油。
登瀬が挽いた櫛を偲んで喜んでおります。
歴史資料としては物足りない街を歩いて、北原製菓舗で栗こもち、栗きんとんを求めた。
観光客がこないので栗100%なのに1個185円と格安。私は昔から栗きんとんが好きです。
御嶽海後援会会員のお店。
御嶽海の故郷上松町はもう少し南下した木曽福島の近くです。
※ミネバリ(峰棒)は、カバノキ科の落葉高木。高さ15m、太さ60cmほどに育つ。目の詰まった硬い木で、日本産の樹木の中ではイスノキの心材についで重い。別名オノオレカンバ(斧折樺)。