こちらの文学のコーナーから本を手にしたまま、チラチラ見てしまいます。なんせ、音楽は聴くだけという私からすれば、CHOPINとかMOZARTの楽譜を買うというのはまるで違う世界のことなのです。ですから、ある種尊敬の念さえ覚えてしまいます。
その棚の前に立ち難しい顔つきで手を伸ばしたら、私でも音楽をやっている人に見えるのか?
そんなポーズで写真に写して欲しい。Chi!紀伊国屋へ行くぞ!
断るだろうなChiは。
それなら、楽譜を買って電車の中で見るというか開くというのはどうだ。そして、時々首を揺らす。指をかすかに振る。鉛筆でチョッとチェックを入れるというのも捨てがたい。ウーーン、音楽家だ。
成りきり音楽家は面白そうであります。やってみたい。話しかけられると面倒だから、イヤフォンをしておくのが良かろう。音を聞きながら譜面でチェックしているなんて、本格的である。コレならChiの手を借りなくてもすむ。
次に思いついたのが、観光地の旅館で宿帳を書くときの成りきり。今は宿泊カードというかも知れないが、その宿帳に記入する時に成りきる。これをやってみたい。では手順を説明いたします。
わらじのひもを解き・・・おっと、写真に影響されてしまいました。
部屋へ案内され、お茶をお召し上がりください。そうですか横浜からおいでですか。『・・・ご記入お願いいたします』ときたら、住所・氏名・年齢・職業・同行者氏名と記入。ココからが勝負。続柄の欄に来たら成りきりスタート。
「Chiちゃん、続柄だけどさー、妻って書いていいか」と言いながら【妻】と記入。
つまり不倫のカップルに成りきる訳であります。Chiはその時、うつむいて下を向くもよし。『妻なんて書かないで』とすねてみるもよし。『妻って書いてくれるの・・・』なんて涙ぐむというのも捨てがたい。お好きなように振舞ってよし。
更に、「正直に書いたほうが良いのかなー」なんて追い討ちをかける。
プロの仲居さんは夫婦・不倫を見分けるそうですが、その裏をかくのであります。プロの仲居さんも帳場へ帰るとオバサンと化す、きっと。『チョッと チョッとチョッと。さっきの 風鈴の間 の二人。フウリンよ。じゃなくって不倫よ。今さー、ココ、ココを見て・・・・・』個人情報保護なんてそっちのけ状態。面白そうだと思いませんか。
でも、Chiは嫌だって言うだろうな。一人でやったらって言うだろうな。
嵐山光三郎さんが言っています。男女二人旅で、夫婦者はおしなべてつまらなそうにしている。楽しそうなのは不倫のカップル。と言うことは、私とChiはいつも楽しいので、何時も不倫のカップルに見られているわけだから、いいじゃないか。一度だけやってみようよ。最近、Chiは私の言う事よく断るけど、ボクのこと嫌いになったのかなー。
『馬鹿言ってるんじゃないよ』
成りきり失敗。
このアイデア、涙をのんで譲ります。どなたでもお使いください。
追伸:Chiから『紀伊国屋へは何時行く?』って聞かれチョッとあせっております。
ついにIku菌に感染したのか、やっぱり私にほれていると思っていいのか判断に迷うところであります。(1/17)
出きれば,本物のフウリンで……願望・・・・・・いや辞めておこう。
何処で、誰かが・・・・・。