折丁を作り糸で綴じ表紙をつける。いわゆるハードカバーの本を作る訳だが今回の本文は罫線のみの用紙。それに表紙をつけ『本のような備忘録』をつくった。
本の印刷は全紙の両面に各ページを印刷し折り重ねる。それを裁断するとページ順に並んだ本文(中味)が出来る。しかし、折り間違えたり最初のページ割付を誤ると、ページが抜けたり乱れたりしてしまう。いわゆる落丁・乱丁の類だ。
手持ちの乱丁本。
ページの数字は本来□の位置にあるはずのものが〇の位置に来ている。しかも128の次が160。本来の129ページは161の前にある。折り間違えた結果、乱丁本になった訳だ。奥付にも落丁・乱丁本はお取替えします。と記載されているが記念?に持っていた。
出番があってよかったねー。乱丁本は交換されると古紙材料で目方売りだったんんだよ。
今回作ったのは『本のような備忘録』だから全ページ罫線だけ。落丁・乱丁は発生しない。気を配るのは天地だけ。
という訳で、目出度く完成。
いかにも『本』という感じで中々の出来栄えだ。清々しさが漂う。気品すら感じさせる。自信満々。
箔押で【山本周五郎全集】【藤沢周平全集】と背文字が有ってもおかしくない。自画自賛。
「Chiちゃん、出来たよー見て見て」