散歩・お出かけ

537) 魁夷の白馬

原風景というか、作品の元になったのがこの奥蓼科で描いたスケッチだという。そういえば深い森と水面に映る木々。見たことがある。右手に白馬を配すると・・・・。
537) 魁夷の白馬_d0092767_359970.jpg

東山魁夷氏の『緑響く』だ。
ネタばらしをすることには賛否両論あろうが、この湖と見えるのは農業用溜池。大きな湖では対岸の水面は見えない。小さいが故に対岸の水面に映る木々が見える。
評論家的に言えば、白馬が描かれたことにより奥蓼科の風景は心象風景となり、なにやら神秘的な表情を見せる。
537) 魁夷の白馬_d0092767_17535983.jpg

「緑響く」昭和57年の作。この年彼の描いた18作すべてに白い馬が現れるという。
自然界にはリズミカルな「繰り返し」と、アクセント「変化」がある。木々の並びがリズムを生み、湖面に映る影の木々が更にリズムを奏でる。そのなかのアクセントは白馬。絵の中で白馬は全身に自然の息吹を浴び、生き生きと輝く。彼は自分の姿を風景の中に感じ取った。
なんて勝手な鑑賞を書いちゃいましたが果たして・・・・。
東山魁夷氏が昭和57年当時、苦悩していたのなら、白馬は苦悩し彷徨える氏の心象を現す。と訂正しますが・・・・。

残照は君津・鹿野山から見た九十九谷
Commented by 3dishes2seeds at 2008-08-16 09:47
なるほど!
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by ikuohasegawa | 2008-08-16 05:41 | 散歩・お出かけ | Comments(1)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa