と言っても、もともと建築関係者ではない。単なるミーハー的建物好きにすぎないから建築模型を見に行っただけ。アーキテクチャーぐらいは知っていたがアーキニアリングなんて初めて聞く。
人はいないだろうと思ったが、豈 図らんや それらしき専門家の方から建築専攻の学生諸君、親子連れまで来ていた。こんなに多数の見学者がいることに驚いてしまった。
建築学生らしき彼が模型を指さし、連れてきた彼女に構造力学を解説。その言は熱を帯びているが彼女は全く興味を示していない。面倒くさそう。誘われて無理やり連れてこられたに違いない。
自分の興味あることに彼女が興味を持ってくれるとは限らないのにねー、こんな所へ連れてきちゃって・・・・・。
君、努力の方向が違ってないかい。
昔、十何才か年下の幼い妻と所帯を持った会社の後輩がいた。
新婚なのに毎日会話が少なくギコチナイと友人に相談を持ちかけたところ 「ゲームでもして、きっかけにしたら」とアドバイスを得た。
帰宅後、彼は新妻に聞いた。 「将棋と碁とドッチ好き?」
その後間もなく別々の人生を・・・・・・。彼の努力の方向が違っていた事が立証されてしまった。
Chiは大丈夫かと思ったら、興味津々、熱心にひとつひとつ解説を読んでいる。
「どう?」 「面白い!」 よかった。
それに、先の彼女と違って私にホレテいるから。
馬鹿言ってんじゃないよ!