製本&修理:スキル

849) インクジェット印刷を防水する

会社などにあるコピー機はトナーの焼付けだから水でにじむような事はないが、PCに取り込んでインクジェットプリンターで印刷した物は水に弱い。染料系インクが特にダメなようだ。

山藤章二氏のイラストも水をかけるとにじんでしまう。製本を終えた直後に悪魔の一滴が・・・・ということは有りうる。せっかく仕上げたのに・・・・悔やんでも悔やみきれない。読んでいる時でも汗や飲料など本に水滴が飛ぶ機会は幾らでもある。サントリーオールドが水に濡れた。オールドの水割りだ などと呑気な事を言っていられない。

手持ちの定着スプレー、トリパブAとCを思い出したので実験した。スプレーして水彩や鉛筆画を定着させるモノだが、スプレーしておいた右半分は水をかけても滲んでいない。
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十年近く前に購入したのもだからラベルも色あせている。効果を危うんだが大丈夫だった。
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トリパブA・C
という事で、自家製本の表紙と中扉は、定着スプレー トリパブで保護しておいた。

アウトドアや傘用の防水スプレーでOKなら、もう少し安価だ。





【顔料系と染料系】
インクジェットプリンターのインクには顔料系と染料系があり、顔料系はにじまないが染料系はにじみやすい。
C社のMP630は三原色+顔料系の黒+染料系の黒。合せて5色で印刷する。
文字は主に顔料インク、写真イラストは主に染料インクが使われるという。
とういことは、文字より写真イラストの方がにじみやすいということになる。
モノクロ印刷でも黒以外の色インクを使うそうだから、結局インクジェットプリンターは滲みやすいという事になる。

Commented by I島 at 2009-07-17 08:44 x
えっ、あの装丁本が、ですか?
あとでゆっくり、聞けばいいか・・・・・
Commented by at 2009-07-17 13:53 x
あの本の表紙のイラスト部分と中扉の合せて2枚を、スキャンで取り込んで、インクジェットでプリントしたという事です。その2枚にスプレイしたのです。分かりにくくてすみません。
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by ikuohasegawa | 2009-07-17 07:01 | 製本&修理:スキル | Comments(2)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa