2018年 01月 10日 ( 1 )

4-442) 広辞苑の8㎝が製本の限界

広辞苑の10年ぶりの改訂が話題になっている。
眼にした記事の中では毎日新聞 「広辞苑」10年ぶり改訂 担当者が明かす知られざる魅力が、詳細に伝えている。

一昨日、本ブログにも広辞苑関連のコメントが2通入った。
いずれも広辞苑の厚さ8cmが製本の限界であることを伝えて頂いた。

新刊の第七版は新規収録語約1万語を加えて約250万語。140ページ増えて3216ページになるが本文の厚さ8cm以内は厳守。
ちなみに重さは3.3キロ。3216ページは1608枚ですから1枚当たり2.05gです。
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増える新語と製本限界8㎝の制約で、とられた策は紙を薄くすることだそうです。

まず、手持ちの第二版補訂版・1976年(昭和51年)発行を測ってみました。
確かに厚さはおおむね8㎝。
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ついでに量ってみると重さは2.4㎏。2448ページ(1224枚)ですから1枚当たり1.9g。

比較のため並べて書くと
第二版は厚さ8㎝で1224枚 2.4㎏・1枚当たり1.9g
第七版は厚さ8㎝で1608枚 3.3㎏・1枚当たり2.05g
第七版の用紙の方が薄いのに1枚当たり0.15ℊ重いことになる。

薄い用紙が重い理由は、第六版にありました。 
Wikipediaによると
広辞苑第六版は24万余語が収録される。製本の際に薄くて丈夫な新しい紙を作るために、紙にはチタンが入っている。また、チタンを入れることで薄くても透けない効果がある。第五版よりページ数が約60ページ増え、厚さでは僅かに薄くなったが、チタン入りのため重くなった。
追記:駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人
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by ikuohasegawa | 2018-01-10 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(8)