2-297) 本の『のど』はどうして『のど』?

本の部分には名称がある。
d0092767_17053374.jpg
新潮社HPより

修理講座で説明をする時、ほとんどの名称は受け入れてくれると思うが、『のど』は説明を加えたくなる。
「どうして『のど』?」と私が思ったから。

『のど』を説明するには、まず小口から。
辞書をひくと、小口:1)金額や数量の少ない部類。2)切り口。横断面。 とある。
本の部分の名称の場合は切りという意味で、小といいます。

人の口の奥は『のど』ですから、本の場合も小口の奥を『のど』といいます。
文献、WEB上でも確認はできていないが合っていると思います。

本文の各部分にも名称がある。
d0092767_17502213.jpg
株式会社理想社HPより

この中にも由来を知りたくなる一語があった。それはノンブル。
古くは丁付けといい、普通の人は「ページ数」とか「ページ番号」という各ページの前後関係を表す数字を業界ではノンブルという。

その由来を詳細に調査しているレファレンス協同データベース によると、フランス語のNombreという説と、英語のNumberの訛りという説がある。正否は不明という。

さらにnombre(numberほか)を、ページ番号、またはページ付け(丁付け)の意で仕様している国はないそうだ。



さて、こういう出来上がりの本は、版面が歪んでいるとでも言うのだろうか。
d0092767_17174671.jpg
読む前に頁を繰ってこの歪みをみつけたとき、えらく得をしたように感じた。
ここから10ページにわたり版面が歪んでいる。
当時の岩波書店編集部は慌てたことだろうなあ。それとも気が付かなかったか。

神田の古本店で見つけた夏目漱石全集第二十巻 評論集である。岩波書店昭和32年版。200円也。

薄手の板紙を芯にして包み製本で表紙を付けている。サイズは親書判。
チリが2㎜、表紙は布というのも好ましい。
d0092767_07584912.jpg

同じ装幀の漱石全集は存じているが、『ノド』から手が出るほど欲しかったわけではない。
未読の漱石の評論集に惹かれこともあるが、新書版の全集というのが珍しくて購入を決めた。。

なお、この装幀は漱石自らの手によるものとのこと。
レファレンス協同データベース
「装幀の事は今迄専門家にばかり依頼していたのだが、今度はふとした動機から自分で遣って見る気になって、箱、表紙、見返し、扉及び奥付の模様および題字、朱印、検印ともに、悉くじぶんで考案して自分で描いた」(『心』の序文)
表紙は、中国周代の石鼓文(せっこぶん)の拓本を地紋とし、『康煕(こうき)字典』の「心」の項を貼付するという、東洋趣味のにじむ味わい深いデザイン。(文豪の装丁より)





[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-18 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(2)

4-296)タミヤ電動ハンディドリルを買った。

今日はこの後、ゴルフに出かけます。
栃木方面の朝6時は2度だと報じております。


並四小本の修理日。
この日は修理の合間に豆本の試作。
手回しツイストドリルで3か所に孔をあけました。
d0092767_04461703.jpg
表紙で包んで仕上げてみました。ミゾ幅をもう1㎜広くした方がキリッとする。

手回しツイストドリルは悪くないが、30冊に孔をあけるとなると手に悪い。
その対策で発注したミニドリル用六角精密チャックは、中国送り出し26日着になるのであれこれ探しタミヤ電動ハンディドリルを買いました。
d0092767_18454377.jpg
Amazon¥1912(送料無料)


探していて分かったのだが、小型回転工具にはドリルとルーターがある。
ルーターは磨く削る用途なので高速回転。ドリルは低速だが高トルク。という差があるそうだ。
とはいえ本機は模型用単3電池2本のなのでそれほどのトルクは無い。それが我が用途には好都合。
なにせ豆本の本文に平綴じ用の孔をあけるのだから。

こんなのが届きました。
d0092767_07585227.jpg
組み立てキットだということは承知していたが、プラモデルの組み立てなんて何年ぶりだろう。

30分くらいで組み立て完了。
d0092767_03501799.jpg
接着剤を使うことなく組みあがり、実によくできたプラモデルである。
















[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-17 04:34 | 製本&修理:ツール | Comments(2)

4-295) 今秋の修理講座は無事終了しました

11月14日、学校図書館本の修理講座最終回。
d0092767_04411363.jpg
ノド割れのひどい児童書の平綴じ修理を実習してもらいました。
d0092767_04530149.jpg
これにて、今秋の主要行事は終了いたしました。
サポーターとして協力いただいた皆さん、まことに有難うございました。

午後は磯子図書館本の修理ボランティア。
私の手掛けた一冊は機関車トーマスシリーズ・みどりの機関車ヘンリー。

本文の背はグズグズで綴じ糸が切れている。前の修理で見返しを補強したクリアーテープテープの端に沿って新たに断裂が発生している。
d0092767_18263658.jpg
表紙と背表紙は普通に見えるが、掛けてあるカバーでつながっているだけ。断裂している(の部分)。

ブッカーをカットして表紙からカバーを外すと、ご覧のとおり。
d0092767_18264781.jpg
印はカバーの裏です


断裂ラインを合わせて表はブッカーにて接合。
d0092767_20271405.jpg
見返しも断裂ラインを合わせてボンドで接着。
d0092767_18264161.jpg
本文は、以前の修理・・・二度や三度の修理ではありません・・・のボンドが層をなして固化していた。
ボンドを削り、除きました。
d0092767_20283409.jpg
平綴じして表紙と合体。

この日は16名の参加を得、42冊の修理をいたしました。









[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-16 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(4)

4-294) 綴じなおした本文が大きくなるのを予防する

美しい紅葉を見せていたアメリカフーもすっかり葉を落とした。
d0092767_03365208.jpg
日中は曇りでしたが夕方には雨が降る小寒い昨日でした。
一雨一度。
こうして秋は深まっていくのでしょう。


先週のことですが保土ヶ谷の本の修理ボランティア養成講座で受講生から出た質問。
「小学校の図鑑修理で綴じなおした本文を表紙に戻すと、小口から本文がはみ出る。何かアドバイスを」

糸で綴じなおした本文の背をボンドで固め、そこに当初のものより厚手の寒冷紗と製本時には無かったクータを貼り付けるのだから間違いなく厚着なる。元の表紙に結合すると表紙の小口から本文がとび出ることはままある。

せっかくまとめたので、ネタにします。

本文が大きくなることを前提に、アドバイス A。
一続きの表紙をオモテ表紙・背表紙(タイトル文字部分は外す)・ウラ表紙に切り分けて、大き目の製本クロス(裏打ちのしてある布)に貼り戻す。
そのとき、オモテ表紙と背表紙、背表紙とウラ表紙の間の幅を広くする。外しておいた背タイトルを貼る。
背を中心にブッカーを掛ける。

d0092767_16053106.jpg
図書の修理とらの巻 より


アドバイス Aはかなり手間がかかる修理になるので、その前に現行の修理の再点検をしてみましょう。


アドバイス B
① 本文の背の旧ボンド片や旧板紙などを綺麗に除く。
② 表紙の背の補強用板紙が外せるようなら薄いものに交換する(クータを入れるので強度は保てる)
d0092767_17301184.jpg
③ クータを二重にしない。
d0092767_17382445.png
クータは背幅の3倍のクラフト紙を三つ折りして作ることが定説になっている。
理由は定かではないが敢えてあげるなら強度を強めるためであろうか。
しかし、最も強度が必要な折り線ラインが一重なので強化目的ではないように思う。

したがって、クータは背幅 ✖ 2 + 糊代で作る。
この場合、糊代がクータの幅の中央になるように折る。さらに筒にしたあと糊代側を本文の背に貼るのが宜しかろう。
薄い本の場合は二つ折り(Vの横向き)で糊代無し。

④ ボンドの量を不必要に増やさない。
強度を求められる個所ではあるが、固化したとき層?片?塊?ができるほど大量に塗らない。
適量を探りつつ精進を重ねられたい。(適量を言葉で表現するのは難しい)

⑤ 本文と表紙を結合するとき強く圧着する。
表紙に本文を納めてから、小口を押さえ背をたたいて密着させる。
乾燥するまでは圧着する。力を掛けるのは背表紙と小口。
d0092767_06110445.png
小口に丸棒や紙筒(ラップの芯など)を当てて、ゴムバンドなどで押さえて乾わかす。

①~⑤で、ほんの少しずつ薄く仕上げると本文の肥満は少なくなります。

また、平綴じ・ノコギリタコ糸綴じの場合は、粗めのヤスリで背を荒らすが、その時、多目に削り取りサイズ調整することもできる。注:糸綴じの場合は背に横糸が走っているからヤスリを掛けない。


健闘を祈ります。










[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-15 04:15 | 製本&修理:スキル | Comments(2)

4-293)豆本キット平綴じ化計画

今日も最低気温を更新するようですが、昨日も今季最低気温だったようです。
d0092767_03370111.jpg
さて、豆本ストラップの要望(並四小関連)が出ているので準備をしなくてはならない。

豆本は小さくても本の形をしているので開いてみたいのは当然。それなのに、これまでの豆本は開くとノド割れをおこしやすい無線綴じ(ボンドで固める)だった。
次回の豆本は平綴じの上製本(ハードカバー)にしてノド割れを防ぎたい。

平綴じをするためには豆本の本文ノド際から1~2㎜のラインに孔をあける必要がある。目打ちは紙を押し広げて孔をあけるから本文が裂ける恐れがある。ここはドリルを使うにこしたことはない。

1㎜のドリルの刃は持っているが、電動ドリルでは豆本に対してトルクが強すぎる。電池が切れそうになった充電ドリルくらいのトルクが良いのだけれど・・・。
あれこれ思案検索の末、アマゾンでポチ。

ということでツイストドリルを入手。
さっそく試作。
ノド際から約1~2㎜のラインに直径1㎜の孔をあけました。
d0092767_18211013.jpg
カッターマットの格子は5㎜です


ツイストドリルとは
d0092767_04554341.jpg

部分は空転する構造で、ドリルの先を位置に当て部分を押さえて固定しつつ軸を回す(手動)とドリルが孔をあけるという仕組みだ。
d0092767_18211465.jpg
この2個の孔に糸を通し平綴じすると、ノドの割れを防ぐことができる。かいけつゾロリと同じ処置です。
3個あけると糸が固く結べるのだけれど、作業が50%増えるから思案しております。


続いて、手回しより電動ドリルという誘惑に抗しきれず、小径ドリルチャックをアマゾンでポチ。
d0092767_07211818.jpg
手持ちのトルクの弱い電動ミニドリルの軸受けは六角専用なので、このチャックを介して1㎜刃を使う。


これが11月11日送り出しで届くのは11月26日。
d0092767_17404696.jpg
遅いと思ったら Chin postでお届け? 
物が中国ということはままあるけれど、中国発っていうこと?

おまけに、11日は中国の独身の日とかでオンラインショッピングの割引セール開催。アリババなど通販各社で2兆8000億円を売り上げ8億5千万個の荷物が動くという。エライ日と重なってしまった。
価格¥709  日本(関東)への配送料無料 の小径ドリルチャックの運命や如何に。

我がことながら結末が見ものである。








[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-14 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(4)

4-292) 図書修理 とらの巻 (本文の小口が出てしまう)

本文の背に大がかりな修理をすると背が肥大化して小口が表紙から出ることがある。

その対処技法をNPO法人書物研究会編 図書修理の技法書『図書の修理 とらの巻』にて学んだ。

一続きの表紙をオモテ表紙・背表紙・ウラ表紙に切り分けて、製本クロス(裏打ちのしてある布)に貼り戻す。
そのとき、オモテ表紙と背表紙の間の幅、背表紙とウラ表紙の間の幅を広げ、本文の肥大を吸収する。

そのページがこちら
d0092767_16053106.jpg
さすが、西洋古典籍の修復を手がける著者である。深謝。
なお、背タイトルにはブッカーをかけて保護するのが宜しかろう。

早速、試してみました。

2年生の学級文庫から修理の依頼が来ていた「自主トレ たし算ひき算」
d0092767_16450557.jpg
ノド割れしていた本文は平綴じをした。

外れていた表紙の他、背表紙もウラ表紙も外して切り分けた。
寒冷紗で裏打ちした黒い用紙(表紙の地色に合わせた)に背表紙を貼る。
表紙、ウラ表紙は現物合わせで本文小口がおさまる位置をさぐり、隙間をあけて貼った。
d0092767_16450192.jpg
すり減っていた表紙角を修理。

本文と接合。
d0092767_16445880.jpg
ブッカーをかけ終了。









[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-13 04:15 | 製本&修理:スキル | Comments(2)

4-291) 図書の修理とらの巻を買いました

最近出版されたと教えてもらった『図書の修理 とらの巻』を入手しました。
d0092767_08195924.jpg
NPO法人書物研究会編 板倉正子監修とあるが、正式にはNPO法人 書物の歴史と保存修復に関する研究会 という。奈良県を拠点に1991年より活動を始め、「西洋古典籍の保存修理」を理論的かつ系統的に教える講座を開催されていると承知している。

そこが、クラウドファンディングで資金を調達して、図書館員やボランティアのために図書修理の技法書『図書の修理 とらの巻』を刊行したのである。

修理講座を請け負う都合で修理テキストをまとめている者として、僭越ながら多少の対抗心まじりで『とらの巻』を開いた。

本文の前にグラビアページを付加し西洋古典籍類の修理写真を掲載していて、それを順に見ていると編者の日頃の本格的な格調高い活動を彷彿とさせる。しかし本文に進むとイメージが異なる。

イメージが違うなあ。そういえば『図書の修理 とらの巻』というタイトルも軽い。
初心者向きであるなら作例は一般書や絵本が合うと思う。

更に、本文に登場する老博士は「 ・・・なのじゃ」 「・・・にもふれておこうかな」などという、まるで日本むかし話のような会話をする。ウゥーン。
私の周りには、私を含めてそういう話し方をする老人はいません。
読者に親しみを抱いて欲しいゆえの老人キャラクター採用だろうし、その役割語だとはいえ私は受け入れられない。

「 ・・・なのじゃ」が出てくると、一挙に子供向け作品やB級作品ぽく感じてしまうのじゃ
平易な説明を普通にして欲しいと思うのじゃよ、わしは

もう一つ、グラビアページの材料は『糸』なのに詳細参照のP95は『くしゃくしゃにした和紙』になっていることも気になる。
d0092767_16280906.jpg
写真は全て同書より

ちーがーうーだーろー。ここは糸だろーー」落選しましたけれど。
『今回の修理では・・・』とことわりはあるものの読者の混乱を招く。糸と和紙、どちらにしたらいいのだろう。

さらにグラビアページには、糸の切れた絵本の『中身を綴じ直す』とあるが
d0092767_16150226.jpg
本文には綴じ方の解説は一行もない。どう綴じたらいいのだ。
これでは解答が付いていない問題集じゃないか。
図書の修理とらの巻(2)の刊行を待てということだろうか。

学びを新たにした技法がある。
背を中心に大がかりな修理をすると背が肥大化して小口が表紙から出ることがある。
同書でその対処技法を得た。

この件は別稿にて。







[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-12 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(4)

4-290) 11月のつくしんぼ

ウオーキングで通るデイサービスの窓飾りが月ごとに変わります。

秋風に舞う紅葉かと思いきや、錦鯉もいます。
d0092767_16583707.jpg
中央に白い紙をはりましたね。
日中、カーテンを開けたとき目立たなくなる鯉を見せたいのでしょうか。
それとも、別に作った鯉用紙をエイヤッと貼ったのかもね。

今月は、錦、綾なす池ですね。










[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-11 04:15 | 今月のつくしんぼ | Comments(6)

4-289) 保土ヶ谷図書館 修理講座最終回(糸綴じ)

11月9日、保土ヶ谷図書館主催本の修理ボランティア養成講座の最終回。

この日は、冊子を製本して糸綴じを実習した。
合わせて、絵本にある異なる見返しの付け方を学んでもらいました。


用紙を折って綴じ穴をあけ
d0092767_18211860.jpg
糸で綴じ見返しを付け表紙でくるみます。
d0092767_18210542.jpg
ということで、全4回の講座終了。

手前味噌というのは『自分の家で作った味噌の味を自慢することで、自分で自分のことを誇ることである。 つまり、自画自賛・自慢』といった意味になる。まさに自慢なのですが私の味噌は、製本を終えると見返しのつき方二種類を確認できる冊子に仕組んであること。
d0092767_04371715.png
(自慢ですから解る人だけ解ればいいのです)


次回があるとすれば、表紙はもう少し厚い用紙にするのがよかろう。
薄い用紙ではボンドの水分で表紙がよれてしまう。

磯子から遠路はるばる参加下さった5名のサポーターの皆さん、ありがとうございました。
皆さんがいなければ講座の価値は半減します。深謝。

あるとすれば次回も宜しくお願い致します。







[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-10 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(0)

4-288) 並四小本の修理の日

昨11月8日のプロジェクター読み聞かせ会は、先週の1・2年生の会に続いて3・4年生の会でした。
d0092767_16445164.jpg
「おかえし」の続き
・・・・キツネのお母さんのおかえしはキツネの子供。
  <会場ザワザワ>
タヌキさんのおかえしはタヌキの子供。
  <会場ザワザワ>
キツネのおかあさんは、おかえしをしようとう家の中を見回しましたが、いただいたものばかりで、もう何もありません。
こうなったら私をお返しにしよう。
「おかえしのおかえしのおかえしの・・・・・おかえしにこの私をもらってください」
<会場ザワザワ>

タヌキのおかあさんは、おかえしをしようと家の中を見回しましたが、いただいたものばかりで、もう何もありません。こうなったら「おかえしのおかえしのおかえしの・・・・・おかえしにこの私をもらってください」そう言ってキツネさんのお家へ行きました。
<会場ザワザワ>
「おや、ここには私の坊やもいるし自分の家にあったものばかりだわ。まるでキツネさんの家に引っ越してきたようだ。そうだ引っ越し祝いを届けなくちゃ」でも家にあるのは全部一度あげたものばかりです。

困ったタヌキのお母さんは「そうだ、森のイチゴをおかえしにしましょう」と坊やと出かけました。

森へ行っくとキツネの奥さんと坊やがイチゴつみをしていました。仲良くみんなで、美味しいイチゴをいただきました。


雨の日の中休みは図書室が混みます。

この日は、特に混みました。休み時間終了のチャイムが鳴ってもこの列。
d0092767_16583272.jpg
帰れません。帰りません。

読書週間中とあって本は5冊まで借りられる。
そこへもってきて、雨の日スタンプラリーのスタンプを押して欲しい列なのです。









[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-09 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(6)

4-287)日中は冬の気配など微塵もない

立冬を実感したのは外に出た朝6時。
気温は10度くらいだったろう。

8時過ぎに磯子図書館(修理講座)へ出発したときには陽がのぼり、イチョウは輝いていた。
d0092767_15325487.jpg
アメリカフーも。
d0092767_15330453.jpg
遊歩道も。
d0092767_15325992.jpg
昼には予報どおりポカポカ陽気。
上着を手に持って、汗を拭き拭き帰宅しました。
立冬から立春までを冬というそうだが、日中は冬の気配など微塵も感じさせない昨日でした。

お掃除のオジサン、お疲れ様です。








[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-08 04:15 | 繰り言 (くりごと) | Comments(5)

4-286) I SPY を ミッケ!と訳したのは

今回手に入れた英語絵本の1冊が「 I SPY A FUNNY FROG
d0092767_08414150.jpg
私が SPY で思い起こすのはこういう方。
d0092767_08511320.png
フリー素材 いらすとや より

何かを当てることば遊びを始めるとき、I spy と最初に言って遊びがスタート。
Ispyは「見つけてごらん」「さがしてごらん」「なにかな・・・これ」「な~に・・?」 というような意味なのだそうです。

日本語版では I SPY は副題で、本題は ミッケ!。
d0092767_11023530.jpg
I SPY ⇒ ミッケ!
「見つけてごらん」に対するこどもの反応だね。いいね。

こう訳したのは糸井重里。

日本では「ウォーリーをさがせ!」と双璧をなす、かくれんぼ絵本です。

手に入れた英語版は学校教材用の廉価版のようで、本文32ページ・表紙ごとの一丁中綴じ。
20cm×20cmと小ぶりなので大型絵本ほどの探索意欲は湧かないが、密度が低い分、豆本のコンテンツに合いそうです。
d0092767_05150316.jpg







[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-07 04:16 | 製本&修理:関連 | Comments(2)

4-285) 本の修理講座 の準備

本の修理講座 IN 磯子図書館 (3)の準備。
例によって修理実習に使う教材を廃棄本から選びだしたほか、受講生アンケートにあった文庫本・新書の修理説明用見本を作った。

文庫本・新書などは単票の束の背を接着剤で固めた製本のため、経年劣化によりノドが割れたり本文が脱落する。それが写真の左側。

写真の右側下半分は粗目のヤスリで背を荒らしノコギリで深さ3㎜の切れ目を入れたところ。
写真の右側上半分はノコギリの切れ目にタコ糸を埋め込んで背幅の寒冷紗を貼って補強したところ。
見本ですから工程を見られるように半分にしていますです。
d0092767_15464387.jpg
これを表紙と結合します。


もう一つ。
綴じ代が裂けて糸の利かなくなった絵本の綴じ代を修復する見本。

天と地の端から裂いて、天側はオーガンジーリボンテープを貼りました。
d0092767_16375733.jpg
和紙テープでは糸を引くと耐えられない。
その点オーガンジーリボンテープは織ってあるのでしっかりと糸を止める。
紙面の色は、ほとんど影響なく見えています。透過性でも和紙テープに勝る。

このオーガンジーリボンテープの利用は、我が“本の修理いそご”のオリジナルである。

ちなみに絵本の丁の代役を務めたのは、ベルギー美術展ポスターのヒエロニムス・ボスの絵画部分です。





[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-06 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(2)

4-284)本の修理ボランティア養成講座第3回

保土ヶ谷図書館主催・本の修理ボランティア養成講座第3回目は11月2日でした。

まず前回修理した本の具合を確認。
バラバラに分解し本の構造を確認してから組み上げたが、復活している本を見れば嬉しさもひとしお。
多少の自信も生まれようというもの。

この日は平綴じの実習。
本文のノド割れは人気の児童書や年期の入った並製本を中心に発生するが、その修理と再発防止のために有効な平綴じを習得してもらう。

表紙・裏表紙の見返しの遊び紙を本文から剥がし、ノド際に綴じ穴をあける。
3個は、木槌を打ち目打ちであけ、
d0092767_17200835.jpg
2個はドリルでの穴あけを体験してもらう。
d0092767_17201716.jpg

このとき、最初の目打ちは抜かないで打ち台に固定しておくのが良い。

来週は最終回。
糸で綴じなおす修理(冊子を作る)の実習をします。               














[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-05 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(0)

4-283) 絵本にまつわる物語

オークションで落札した絵本はイギリスの絵本でした。
UK £2.50から UK£13.99までの価格表示があります。ちなみに英ポンド/円は約150円。

これほどポンドを身近に感じたのは初めてですが、ポンド記号は £ なのですね。

ポンドの通貨記号£は "L" の筆記体である。ポンドはかつては "libra" という名称(ラテン語で天秤の意味)であったことから、UKポンドをはじめ多くのポンドの通貨記号は "£" を用いる。ポンドを通貨とする諸国は互いに区別するため、£ のあと(まれに前)に国名の略記をつける。

さて絵本は、ディズニー絵本が3冊。
内容から見てクリスマスプレゼントらしき絵本が5冊など。

一段と興味が湧いたのは、Azusaちゃんへのメッセージが書かれていた2冊。
1冊は、Babushka(ロシア語のスカーフ:ロシア民話の英語版絵本のようです)
d0092767_05234902.jpg
I am waiting for you in Bulgaria ・・・なんていう個所を見ると、いろいろ想像して物語をつくってしまう。



次いで「Do Like a Duck Does!」
d0092767_08435818.png
鳥のカモになりすまし子ガモを狙う狐が、先刻承知のお母さんカモに撃退される話です。

これには HAMPSHIRE COUNTY LIBRARYのラベルが貼ってある。
d0092767_05234662.jpg
英国ハンプシャー州図書館の絵本が私の手元へ届いたいきさつは解らないが、こちらも想像を掻き立てる。

お願い。
この項への突っ込みコメントは無用に願います。いろいろあって落ち着くところへ落ち着いたとご理解ください。



続いて A VERY MERRY Snowman STORY 
d0092767_10245538.jpg
これは天地左右とも約16cmの変形判26ページ。
表紙共にステイプル一丁中綴じ。UK £2.50。

コンテンツとして利用し豆本に製本することも出来そう。
両面ピッタリコピーをクリアーしなくてはならぬので、今年のクリスマス用には難しい。

英国絵本の概要報告でした。
やはり、英語の混じった画像を使うと見た目の印象は、良くなるとは言えないが変わる。








[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-04 04:15 | 繰り言 (くりごと) | Comments(2)

4-282) 本の新しいかがり方

『美篶堂とはじめる 本の修理と仕立て直し』に掲載されている本文のかがり方は、私にとって新しいかがり方である。
三種類のかがり方を承知しているが、まだまだ学ぶことは多くありそうです。

工程ごとの写真は幾枚ものせてあるが、その時々の説明になるので、かがり方の流れは全体図で確認することになる。
d0092767_07562648.jpg
ただし、この図は三っ目の折丁をかがり終えた状態なので、私はここまでのかがり方が理解し難い。

一折目から順に描いてみた。
d0092767_08062114.jpg
二つ目の折り丁を重ね、前の折り丁の横糸を下から掬って次の穴に刺す。右端までかがったら端の糸と固結びします。
d0092767_08062587.jpg
三つ目の折り丁を重ね、二つ目のかがり目の下から掬って次の穴に進む。

d0092767_08062816.jpg
運針図なので糸をゆるめて描いてありますが、都度つどに糸を引くと下図のようになります。
d0092767_07562648.jpg
左端に書かれたケルトステッチの説明をします。
左端までかがったら下の縦糸をくぐり抜け、新たな縦糸をくぐって上に出します。
d0092767_05462030.jpg
間違えていました。
今日のところはここまで。

近日中に描きなおして報告します。










[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-03 04:03 | 製本&修理:スキル | Comments(4)

4-281)並四小 プロジェクター読み聞かせ会を見学

昨11月1日は、特別企画プロジェクター読み聞かせ会。
d0092767_16240868.jpg
この日の絵本は「お か え し」(福音館書店)です。
d0092767_16442502.jpg
キツネの奥さんをT橋さん、タヌキの奥さんはH井さんが演じていました。
見守っていたはずの私ですが、物語に引き込まれてしまいました。

ある日、タヌキの家の隣へ引っ越してきたキツネの奥さんが、タヌキの奥さんのところへあいさつにきました。

「今度、隣へ越してきた、キツネです。これは、ほんのつまらないものですが・・・」キツネの奥さんは、そういって、かごいっぱいの「いちご」を差し出しました。

キツネの奥さんが帰ると、タヌキの奥さんは大きなかごに「タケノコ」を入れて、キツネのうちへ行きました。
d0092767_16443548.jpg
「これは、ほんのつまらないものですが、いただいた いちごのおかえしです」

ところが、しばらくすると、また、キツネの奥さんがやってきて、「これは、ほんのつまらないものですが、おかえしの おかえしです」と、花と花瓶を置いていきました。

えーと、何がいいかしら。タヌキの奥さんは考えて、「これは、ほんの つまらないものですが、おかえしの おかえしの おかえしです」と、絵と壺を持っていきました。

そんな感じで、「おかえし」は、どんどん続き
「おかえしの おかえしの おかえしの・・・・・おかえしです」
【おかえしが何回もつづくなあ、と思い始めた子供たちを見透過したかのような意外な展開をみせる。】
おかえしはキツネの子供。
会場ザワザワ。
そのおかえしはタヌキの子供。
会場ザワザワ。

12回目の「おかえし」は、いったいどうなるのでしょう?

もちろん最後まで読み聞かせましたから、児童は大喜びでした。


そのあと図書室で本の修理をしました。
糸の切れた絵本の見返しを切って外し、
d0092767_16592000.jpg
綴じなおして貼り戻しました。


この日のプロジェクター読み聞かせは1・2年生でした。来週は3・4年生です。






[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-02 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(6)

4-280)今月のゴルフ

今月のゴルフは千葉の長南カントリークラブ。
最低気温9度という予報を聞いてそれなりの装備をして出かけた。

あにはからんや、8時過ぎにスタートすると太陽が顔を出し、数ホールでセーターを脱ぐ。

休憩時にヒートテックのタイツを脱いできたという友人もいた。
それほどの重装備でなかった私は、ポロシャツの下の長袖Tシャツを脱ぎました。
半袖でプレーするゴルフの気持ち良いこと。
d0092767_17142071.jpg
前日、吹き荒れた木枯らし一番からは考えられないほど絶好のゴルフ日和でした。

スコアは二桁を目指せる感じでしたが終わってみたら、あえなく三桁。
d0092767_17141628.jpg
ニアピン賞をゲット、当たりを自慢する一打もあった。
そして、学ぶべき場面も多かった。それなのにムキになっただけ。学べない。

結局、愚者のゴルフなのだなあ。









[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-11-01 04:15 | 散歩・お出かけ | Comments(6)

4-279) 秋晴れの神田ウオーキング

昨30日。
台風22号は明け方までに関東を通過し横浜は快晴でした。
d0092767_16072089.jpg
こんなに良い天気になったので出かけました。
d0092767_16084881.jpg
神田も快晴。
d0092767_16063230.jpg
K分氏より古本まつり開催の情報を得、スケジュールの空いている昨日に行きました。
Chiも「買った絵本を運んであげる」と、ディバックを背負っての同行。
d0092767_16062852.jpg
神田古本まつりは一昨日まで雨に見舞われたので、みんなこの日を待っていたのだろう。
d0092767_16065353.jpg
「修理体裁に仕立てる洋書絵本」をターゲットに定めていたので、他の店、本には目もくれず・・・目をつむり、事前に調べた洋書絵本を扱う3店を順にめぐった。

北澤書店の古書絵本青空市はこんな感じ。
d0092767_16064374.jpg
全部洋書なのですが良すぎます。特価なのでしょうが高いです。

やっぱり、ヤフーオークション・送料込み10冊2000円はお得だったのだ。ということを確認して早々に帰宅。
Chiのディバックはカラのままで、世話にならずに済んでしまいました。
チョッと残念ですが、久しぶりに神田の雰囲気を味わった「秋の神田ウオーキング」ということで、二人とも気持ちよく帰りました。









[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-10-31 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(8)

4-278)古い絵本を修理体裁に仕立て直す

本の修理技法書『美篶堂とはじめる本の修理と仕立て直し』がセンスが良いのはデザインの力もあるが、修理の作例の本が『Animals』など洋書の古絵本であることも大きいと思う。

倣って洋書絵本10冊を落札したことは報告したが、洋物カブレという訳ではない。
ちゃんと日本の古絵本も所有しております。
d0092767_07545751.jpg
もう一冊「ちいさなお家」もあったのですが見当たりません。
全部、岩波の絵本。
「アルプスのきょうだい」は定価200円。「みんなの世界」「やまのたけちゃん」「やまのこどもたち」は180円。

昭和40年代の日付と東京堂、弘栄堂、大盛堂の購入書店名を巻末に記しておりました。
子供の頃に繰り返し読んだ絵本を成人してから購入したのです。

その懐かしさと嵩張らない薄さが幸いし、数年前の蔵書処分の嵐をくぐり抜け我が家の書棚に居りました。
指折り数えてみると50年前の絵本なので風格?を感じます。
版を重ねている本もあるようです。

これも、表紙角は角革装のように修理し背を布装にして、ドイツ装※のように元の表紙を継げば雰囲気を残して修理できます。
※ドイツ装は表紙とウラ表紙を厚紙で作り、別に作った背に貼って一体化するという製本なので、元の絵本の表紙を使うこともできる。
d0092767_10505579.png
といっても壊れてはいませんので、修理体裁の絵本に仕立て直すだけです。








[PR]
# by ikuohasegawa | 2017-10-30 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(4)