891) 幼稚園の太郎君

9月2日の読売新聞によると、岡本太郎氏が金沢区並木幼稚園の開設記念で1980年に制作し、傷みが激しかった壁画 「海辺の太陽」 が修復された。

近所だから見に行った。
タイルの壁画。10メートル×7メートル。写真クリックで大きくなります。
891) 幼稚園の太郎君_d0092767_1535794.jpg

けっこう見事なもので驚いてしまう。

岡本太郎氏の制作・・・・と言うのだから、原画は元より1980年当時、本人は監修したのだろう。
此度の修復は、本人は故人であるし、修復したのはタイル職人だけどそれでも「岡本太郎作」と言えるのかなー。

渋谷の 「岡本太郎作・明日の神話」 はメキシコで発見された巨大な壁画の原画を修復したものだが、それとこれとは違うような気がする。

もっとも、巨大な作品は一人では出来やしない。
安藤忠雄氏だって「イメージが違う!」とか言って設計図を何度も書き直させ作り直させて「そうそう、コレだよ、コレ」 「やれば出来るじゃないか」 「安藤忠雄の作品はコレだ」と、自分のイメージに合うモノを作り上げるのだろうからなー。

狩野〇〇作の屏風絵だって狩野派工房一同の作だろうしね。
そう考えれば 「海辺の太陽」 も岡本太郎作でよいのかとも思う。

でもなー、やっぱり幼稚園の壁画は原画・岡本太郎だろう。有名劇場の緞帳が 原画〇〇画伯というのと同じだ。

これって、作家のオリジナリティーとかに関わる結構大変なテーマなのかなー。
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by ikuohasegawa | 2009-09-03 05:26 | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa