県立図書館 文字・活字文化の日記念講演ー奇抜な素材の「美しい」本。講師は装丁家・大貫伸樹氏。
自費出版から市販本まで装丁にこだわって本を造り続けた斉藤昌三とその作品の紹介がテーマ。
斉藤の装丁アイデア。
その材料は白樺・杉皮・竹皮・蛇・蓑虫・番傘・酒嚢・漆蒔絵・革・袈裟・蚊帳・種紙(蚕)・友禅型紙・古封筒・・・。それを実際に製本するのが中村重義。
1冊2冊なら試みた造本家はいるかもしれないが、300冊 1000冊の単位でそういう装丁の本を造ろうとする斉藤昌三は普通の出版人ではない。普通でないと言う事は異常である。
とにかく誰もやっていない材料での装丁に異常な情熱を注いだ。その情熱は評価すべきだろうがその斉藤昌三より、次々と難題を解決していった製本家中村重義をもっと評価すべきじゃないのかなー。
私では、これ以上説明のしようが無いので興味のある方は、講師・大貫伸樹氏のブログ←をどうぞ。
誰も思いつかない・誰もやっていないことに価値を求めるのは、結局、オリジナリティーの追求なのだろうけどアイディアだけなら私も。
日比野克彦の作品集を段ボールで装丁。
ホームレス中学生の様な写真ではなく日比野克彦風にアレンジした実ダンボール装。ウーン、これは当たり前すぎて面白くない。なんか二番煎じだな。
それでは
Amazonの本の表紙を あの『プチプチ』で装丁する。その心は、そのまま郵送できる。
笑点の大喜利になってしまった。
素材だけなら、金網・網戸・真綿・畳表・ござ・フリース・辞書・・・・。
※辞書は関連する項目が出ているページを材料に使うのだから、出版冊数分の辞書がいるという壮大な装丁。どうだ。