その蝶ナットをめぐって問題が発生した。しかも続けて二件。
一件目は、借用して使っている断裁機の持主・磯子図書館からのクレーム。
「使用後は蝶ナットを緩めておいてください。きつく締めたままだと後で女性が使えないから」と。
そーだよなー。私自身「痛てててっ」とか言ってるくらい締めているからなー。緩めることを忘れてしまうのがいけない。申し訳ない。
二件目は製本器の蝶ナット。製本器は今般、手作り製本の会で取りまとめて共同購入した優れもの。
こちらの蝶ナットは本を締め付け固定する時に使うが、強く締めるにはかなりの力が要るので指が痛い。したがって緩めるときにも指が痛い。男の私でもそうなのだから女性陣には大変なことだろうと察しが付く
要するに必要とする力量の割に『蝶』が小さすぎるのだ。これじゃー毎回痛い。もっと蝶を大きくすれば良いのになー。
そうだ蝶の割増体?を作ろう。ナラ材の残りがある。
あーして、こうして、穴をあけて逃がした長ネジを蝶の胴体に見立てて形は蝶・・・・蝶は彫るのに面倒・・・・製本だからBOOK型が良いじゃん。で、試作。
この穴に長ネジを貫通させ、くぼみに蝶ナットを噛ます。難なく回る。良い!
「Chi、見て!どう?」 「本、カワイイー」
本だからカワイイのであって、蝶ではこうは言ってもらえない。形を変更したのは正解だった。
自分の分+図書館の分 2個作ろうから始まって、あの人にもこの人にも・・・今回20名が製本機『製本屋さん』を買っているから指の痛い人が20名いる。「私は平気よ。よけいなお世話」という人がいたら、それは間違いなくやせ我慢だ。
前から使っている人もいる・・・・要望が出たら・・・えーい面倒くさい。30個作ってしまえと、大胆な決断をした。
そうよ、中途半端な数を作って終了すると、再び開始するには気力を充実させ、材料を揃え・・・・数倍のパワーが要る。それなら、思い立っている今、作ってしまう方がはるかに楽だ。やるぞ!
という訳で、彫刻刀・ノコギリ・バイス等を荷物に加え軽井沢へ出発したのは13日の午後。
そうなのです、ヤル気満々だから、向うでもやるつもり。読書に音楽、夫婦の会話、お出かけのいつもの軽井沢生活に木彫がプラスされてもいいじゃないか。 木彫?格好よすぎるし本当は木工程度だけど、木彫と言うことにしよう。。