松本城近くの観光案内センターで「うなぎ屋さんはありますか」とお尋ね。教えられた二軒のうち、うなぎ笹むしも有名な大正九年創業の「桜家」へ。思案の末、上うな丼とうなぎ笹むし定食を注文。
しばらく旅のあれこれを語り合うもお茶では気分が出ないので、地元の酒『山清』を燗で注文。
正味一合が嬉しい。突き出しの独活のきんぴらもおいしい。二人で一本だから、ぐいぐいやるわけにはいかない。ちびりちびり頂いて一層会話が弾む。花見だもの。
徳利を逆さにし一滴も残っていないことを二度確認したところで料理が到着。
Chiの注文した笹むし定食と私のうな丼が同時にテーブルへ出てきた。
写真でも分るが見た目も少し違うように感じる。
蒲焼は蒸しを掛けない関西風だ。
この蒲焼は箸で摘まみ上げることができる。
蒸し上げふわふわの、箸でつまみ上げることができない蒲焼に馴染んでいるので違和感あり。コロンコロンしている。おまけに熱々とは言い難い。やはり、蒲焼は熱々で無きゃ。
ながめていると何処のテーブルも、違うメニューの料理が同時に配膳されている。それも一つのサービスだろうが、同時に提供するために配膳待ちしたり、作り置きしているんじゃないのかい。私は出来上がった順に熱いのを提供して欲しい。
まあ、松本で鰻を食べることはもう無いから良いようなものの、やはり、蒲焼は熱々が美味しい。それは蒸したてふわふわでも、蒸さない蒲焼でも同じだ。
それにしても一体長野はどこら辺に「蒸す」「蒸さない」の境があるのだろう。
祝:完全養殖
世界初、ウナギを完全養殖 稚魚の量産化に一歩前進
水産総合研究センターは8日、卵から育てたニホンウナギから採取した卵と精子を使って2世代目のウナギを人工ふ化させる「完全養殖」に、世界で初めて成功したと発表した。現在のウナギ養殖は、漁獲したシラスウナギを成魚にまで育てているが、30年余の間にシラスウナギの漁獲量が10分の1程度まで急減、資源保護が急務になっている。人工ふ化成功率はまだ低いが、シラスウナギの安定供給と資源保護に一歩前進した。