他の市立図書館から借り出した同一書を、SK口さんが両面コピーしたところで引き継いだが実は本から両面コピーをとるというのが結構難しいことなのだ。
まず原稿のセット方向と裏面コピー時の用紙の方向などを正しくセットするのが厄介。その前に同色の書籍用紙を準備しなくてはならない。さぞかしご苦労されたことであろう。
【 修理前 】
本のノドに破りとられた頁の残片が残っている。簡単に引き受けてしまったが作戦が立て難い。しばらくアレコレと思案した。頁の残片を切り取ってしまうと折丁の相棒も外れてしまうし・・・・。
そうだ。
残片は『糊しろ』として生かし、カットしないことに決めた。
前後の頁を汚さぬように養生し残片に糊ボンドを塗り、新ページを貼り付けしばらくプレスしておく。
更に残片の無い部分にも糊ボンドを入れ、サイズをあわせてカットし終了。上手くいったのではないかな。
修理後そのページを読んでみたが、ページを切り取るのに万が一理由があるとしても、私にはごく普通のページで理由は推測できなかった。
結局、心を病んだ者の鬱憤の捌け口にされたか、心の奥に潜む悪魔の所業なのだろう。
『万引きは犯罪です』などというポスターや呼びかけを見るけど、図書館の本を毀損するのもイタズラではなく犯罪だ。
って、世の中、そんなことはいっぱいあるんですかね。
でもでも、こんな修理も出来てしまうってすごいですね