繰り言 (くりごと)

2-324) 年賀状

生前、池波正太郎さんは賀状を8月には刷り上げ、あと四ヶ月かけてゆっくり宛名書きをされていたそうだ。
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見習いたいものだと思いながらも思うばかりで10年以上経っている。
早手回しに作りたいと毎年思うのだが実行が伴わない。
気持ちのどこかに月並みは避けたいという一種の見栄が働いて、凝ろうとするから作る前に手が出なくなってしまい、切羽詰まっての「えーい、これで」という年が多い。

干支を賀状のテーマにすることが多いのだが来年は兎が当番。還暦過ぎの者には可愛すぎて似合わぬことこの上ない。
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だから、余計に手が出ない。あれこれ呻吟していたら欠礼の挨拶状が届く時期になってしまった。これは簡単でよい。

もし欠礼の挨拶状に、思いを込め故人の思い出や心境を書き綴ったら、もらった方も胸中お察し申し上げます云々と返事を書かねばならなくなってしまい困るではないか。
欠礼挨拶は紋切り型に限る。あれは簡単がよい。

そういえばと、叔父の不幸を思い起こした。
便乗させてもらえば『喪中に付き欠礼します』で済むなどという不謹慎なことを考えてしまった。

来年の干支は兎かあ・・・・。
『完成葉書』  を使おうかなー。
Commented by アルチュハイマー at 2010-11-06 09:37 x
来年は私の干支なんですが、残念ながら新年の挨拶は欠くことになります。あ~あ、そろそろ喪中はがき作らないとなぁ・・・。
 考えてみると、欠礼というのは挨拶をせずに済ませることを言うのに、その挨拶状というのは何か妙な感じですよね。
 
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by ikuohasegawa | 2010-11-04 05:25 | 繰り言 (くりごと) | Comments(1)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa