繰り言 (くりごと)

2-447) を

昨日、Chiは荷物を開梱して整理し続けるが、使用できない収納があるのでスムーズに片付かない。
私は午前中防災拠点管理委員会へ出席。帰宅後、昼食を兼ねて買い物に出て午後は作業中止。何せ、金曜日は21時30分まで権太楼師匠独演会だったから、就寝は0時過ぎになって久しぶりの大夜更しだったからなー。土曜日だから半ドン。
美味しい煎茶を入れてのんびり過ごした。
2-447) を_d0092767_19164764.jpg

ところで「茶を沸かす」「湯を沸かす」とは言うが「水を沸かす」とは言わない。なぜだろう。「を」は働きかける対象を指すのだから「水を沸かす」と対象をはっきりさせても良いような気もする。
こんなことが解った。
「を」には2種類の働きがあります。「料理を食べる」の場合、料理は食べる前から無ければなりません。一方「料理を作る」は、作った結果料理になるのです。
このように、単に働きかける場合の「を」と、働きかけた結果何かになることを表す「を」があります。どちらの「を」なのかは動詞の意味によって決まります。両方の「を」が使える動詞もあります。

つまり、「沸かす」は液体に熱を加えるという動作だけでなく、熱を加えて「熱くなった」という結果までを意味している。
したがって「を沸かす」の前には、熱くなった結果である「お湯」や「お茶」「お風呂」などの言葉が来るとしっくりする。しかし「水」は熱くなる前の状態であるからしっくりしない。

どうしても水を使って同じ事が言いたければ「加熱する」という動詞を使って言わねばならないが、「水を加熱してお茶を入れる」ことを「お茶を沸かす」といえるのだし、「風呂用の水を加熱し水温を上げる」ことを「風呂を沸かす」といえるのだから、それで用がたりる。
それに「水を加熱する」と言うと、まるで理科の実験のようだから「何度に?」と聞きたくなってしまう。
2-447) を_d0092767_55991.jpg
「を」がらみの話では、自動車ナンバープレートには「を」はあるが「お」は無い。読みが同じであり、「あ」との混同を避けるため「お」は無いそうだ。また「し」は縁起が悪い言葉を連想させる、「へ」は人的排気ガスを連想させる、「ん」は読みにくい。という理由で使われていない。

使われていないといえば、大岡越前守忠相が発足させた江戸の町火消し「いろは四十八組」には、「へ」「ら」「ひ」「ん」の組はない。「百」「千」「万」「本」に変えられていた。理由は「へ」は屁に「ひ」は火に通じ、「ら」「ん」は語呂が悪いというのが理由とのこと。
確かに、火消しのへ組 や ん組ではテンションは下がるわなー。



ナンバープレートのかな文字
ナンバープレートには、必ず何か1つひらがなが入っています。このひらがなのうち、「わ」と「れ」はレンタカーに使用されていて、普通の自家用車には使用されていないナンバープレートだというのは結構有名ですが、実は、どんなナンバープレートにも使用されていないひらがなというのが存在します。

1.自家用(白地ナンバープレート)普通自動車の場合はあ行・か行・し・へ・んは使用されていない
2.営業用(緑地ナンバープレート)普通自動車の場合はあ・い・う・え・か・き・く・け・こ・をのみを使用
3.自家用(黄地ナンバープレート)軽自動車の場合はお・し・へ・んは使用されていない
4.営業用(黒地ナンバープレート)軽自動車の場合はり・れのみを使用
「お」「し」「へ」「ん」の4つのひらがなを使ったナンバープレートは存在しません。
5.「お」は「」と同じ読みであり「あ」と形が似ているから
6.「し」は縁起が悪い文字を連想させるから
7.「へ」は排気ガスを連想させるから
8.「ん」は単に読みにくいから

名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by ikuohasegawa | 2011-03-06 05:11 | 繰り言 (くりごと) | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa