読み物をコピーする人はいないが、洋裁の型紙、手芸の図面、折紙の手順書、料理のレシピ本などは多くの人がコピーをとる。その結果、コピー機に水平になるまで無理に押さえつけられ、本の割れが発生している。
本にしてみれば、力士でもないのに股割を強制され、背中を押されるようなものだ。
挙句の果てに、本はバラバラになって修理に回ってくる。力士なら休場である。
そうした本は概して単票に両面印刷をして、背を固めたような本が多いので、割れると修理は極めてやりがいのあるものになる。その修理を嫌がっているわけではなく、それはそれで面白い修理なのだが何とかならぬものかとは思う。
コピーされることを前提にした本のレイアウトを思いついた。
何のことはない、ノド近い部分をコピーするためにグイッと押し付けるのだから、ノドに近い部分の余白をグイッと広くしておけばよいではないか。
出来ればその余白に
押さえつけなくてもコピーできます
と表示すれば尚良い。押さえつけなくてもコピーできるようにしておけば本が壊れないのは道理だろう。
どこかの出版社で採用して欲しい。
もう少しアカデミックというかハイテクな対策も考えた。
コピー機の読み取り面に透明な山型のアクリル製アジャスターをセットする。
この上に本を伏せコピー開始。山形アジャスターの全面にピントを合わせることぐらい、今の技術なら訳なくできるだろう。
どこかのコピー機会社でこのアイデアを採用しないだろうか。
いずれのアイデアも無料公開中。
ついでだが本型のストラップを作った。
小さい豆本を作った後だから、あまり小さいとは思えないなー。
追記:8時45分 セミの初鳴き聞こゆ。