言葉

2-595) ク語法

すべからくを調べていた。
すべからくという語は漢語の「必須」などの「須」の字の訓読のために「すべし」のク語法から作られた。
この、ク語法が分からない。
ク語法(クごほう)とは、日本語において、用言の語尾に「く」を付けて「~(する)こと/ところ」という意味の名詞を作る語法(一種の活用形)である。

上代(奈良時代以前)に使われた語法であるが、・・(略)・・「恐らく」は「恐る」のク語法。他には「願はく」、「曰く」(いはく、のたまはく)
2-595) ク語法_d0092767_4572068.jpg

「すべからく」(須、「すべきことは」の意味)などの形で、多くは副詞的に用いられる。現代語においてもこのほかに「思わく」(「思惑」は当て字であり、熟語ではない)、「体たらく」、「老いらく」などが残っている。

ク語法は納得したが、今度は
「思惑」は当て字であり、熟語ではない が、引かかった。

「思惑」は、「しわく」と「おもわく」は意味が異なると、以前見つけていたが改めて辞書を引くと、
【思惑】しわく
仏語。修道で断ち切られる貪(どん)、瞋(しん)、痴、慢などの煩悩。

【思わく】思惑と書くのは後世の当て字
・予め考えていた事柄、考え、意図、または見込み。
・自分のしたことに対する他人の反応、評価。評判。

何故だ。の連鎖は、一応ここで止まった。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by ikuohasegawa | 2011-09-18 04:55 | 言葉 | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa