言葉

2-629) 長谷川はハセガワと読むけど

鎌倉の大仏様の住所は鎌倉市長谷。
Chiが恒例の京都2泊紅葉狩りのオプションとして、この秋計画しているのが奈良の長谷寺。
どういうわけか、どちらも抵抗無く、ハセ と読む。何故だ。

一方、ナガタニという地名もある。
漢字の読みとしてはこれが普通である。
山口県山口市小郡下郷長谷(ながたに)。
JR西日本・三江線の広島県三次市には長谷駅(ながたにえき)がある。

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長谷を訓読みすれば、ナガタニだから納得できる。
音読みすれば チョウコクだけど、これもある。
ちょうこく‐じ【長谷寺】奈良県桜井市初瀬(はせ)にある真言宗豊山派の総本山、長谷寺(はせでら)の別称。山号を豊山( ぶさん )と称し、寺号を長谷寺と言い、正式には豊山神楽院長谷寺。

長谷寺に戻ってしまったが、桜井市初瀬(はせ)というのがヒント。
初瀬(はつせ)
大和国城山郡初瀬。現在の奈良県桜井市初瀬。平安女性の信仰を集め多くの人が参詣した長谷寺があったため、初瀬という地名は長谷寺そのものを指すことが多い。長谷寺参詣を「初瀬詣」ともいう。

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長谷とは、そもそもは現在の奈良県桜井市にある泊瀬(はつせ。表記は「初瀬」とも)という土地のこと。同地が長い渓谷状の地形であることから「ながたにの」という言葉が「泊瀬」にかかる枕詞のようになり、やがて「長谷」と書いて「はつせ」「はせ」と読まれるようになったという。

実はこれ、小学生以来時々思い返す疑問だったのだ。
「長谷川はどうしてハセガワと読むのか」

そういう訳で、長谷寺は長谷川の名付け親?みたいなものだ。
Chi、この秋、よくお礼を申し上げてきなさい。

だって、そこの地名が初瀬ではなく芋洗だったら、今頃私はイモアライ川だぜ。当然アンタも、イモアライガワChiだ。いまいち理屈が通らないけど、長谷寺は長谷川の名付け親?読み親?みたいなものであることは間違いないのだからね。

ついでに、谷の音読みはコク。訓読みはタニ。
谷をと読むのは関東の方言だそうだ。
Commented by MINI at 2011-10-27 06:32 x
暗渠や地名の話でNHKのブラタモリを思い出していたら、今朝木曜夜22:00から放送とNHKで宣伝していました。
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by ikuohasegawa | 2011-10-27 05:00 | 言葉 | Comments(1)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa